約半世紀前の1968年にJALが就航を予定していた超音速旅客機コンコルド。フランスとイギリスとが共同開発したこの超音速機は、その音速を超えるスピードによって引き起こされるソニックブーム(衝撃波)が問題になり当時のJALでの採用は見送られた経緯がある。超音速コンコルドによる定期航路がパリ・ロンドンとニューヨーク間で開かれたものの超音速飛行は海上のみという制限や長距離の飛行が難しいなどの欠点もあり14年前にすでに世界中で運航を停止している。その超音速旅客機を復活させようとアメリカの航空機メーカーブーム・テクノロジー社が超音速の新型機をあらたに開発中で、その開発資金を日本の航空会社JALが提供し6年後の定期運航を目指して20機をすでに発注したというニュース報道があった。音速を超えて飛ぶけれどもそれによって起きるソニックブーム(衝撃波)の問題はどうなるのか。ウォールストリートジャーナル紙によれば衝撃波を低減するNASAの技術によってこの問題はクリアできると言う。新型の超音速旅客機が実用化されるのは6年後の2023年、東京オリンピックの3年後だ。実際に就航すれば現在、成田からサンフランシスコまで12時間の飛行距離が半分の6時間にまで短縮され料金は現在のビジネスクラス程度に抑えられると言う。一度は乗ってみたいと思っていていつの間にか消えてしまった超音速旅客機コンコルド、JALが運航を開始しする6年後、今度こそ超音速の実体験飛行を味わってみたいものだ。