ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

リンドバーグと同じ、飛行機のトイレ排泄物は今もタレ流してる。

f:id:gunjix:20190116151641j:plain

1927年にニューヨークからパリへの大西洋単独無着陸横断飛行を成功させた飛行士チャールズ・リンドバーグ。彼は、33時間ものフライト中、「もよおした時どうしたのか」と訊かれ「アルミの容器の中にして、それをフランス上空を飛んでいるときに捨てた」と答えている。空の上から排泄物を直接捨てた時代は遥か昔の話で、現在では備え付けの汚物タンクにバキューム装置を使って溜め込み飛行機の着陸後に始末するという仕組みで上空で捨てることは無くなったと言う話をよく聞かされる。ところが、つい昨年2018年の1月にインドのハリヤナ州に飛行機からの排泄物と思われる重さ12kgの塊が凍った状態で落下したとか、6月にはカナダで車を運転中の女性が空から落下してきた糞便のシャワーを浴びた事故や他にもイギリスやドイツで飛行機からの汚物落下による被害など現在でもひんぱんに飛行機からの汚物の落下被害が起こっているのはナゼなのか。その理由は1990年代以前に製造された機体にはバキューム式ではなく循環式という方式が採用され、上空で機体の外で排泄物を凍らせて着陸のために飛行機が降下を始める時に機体から凍った状態のままの汚物を剥がれ落とすというシステムだった。こうすれば汚物は地上に落下するまでに霧となって消滅してしまうという理屈なのだが、気候条件によっては固形物のままで落下してしまうこともありうるのだ。航空機の耐用年数は約40年、今でも現役で活躍する1990年代以前の機種では、空から糞便が降ってくる危険性があることを十分に知っておきたいものだ(笑)