アメリカのニュース専門テレビCNNが「世界を変えた日本の発明」をランキング形式で発表した中身が日本人にとっては意外過ぎる結果になっている。ベストテンでは1位自撮り棒、2位カラオケ、3位絵文字、4位トヨタカローラ、5位インスタントラーメン、6位任天堂のゲーム機、7位ソニープレイステーション、8位ソニーウォークマン、9位うま味調味料、10位四角いスイカ、がランクインした。ベストテン以下ではVHS、柔道、源氏物語、新幹線、ポケット電卓、食品サンプル、ポケモン、LEDライト、ノートパソコン、航空母艦、カーナビ、3Dプリンターなどがあるが、海外の目から見た日本の発明品は様々な分野に広がりを見せていることに驚かされる。第2次世界大戦直後の60年~70年ほど前までの世界中の評価は「何でもマネをするニッポン」が代名詞だった我が国がいまや世界中から「オリジナルを想像できる国」という評価をされるようになったことに我々シニア世代は感慨深いものがある。しかしこのランキング結果を見て日本の過去の発明について感慨にふけるほど世界は甘くないのが現実だ。スマートフォンの世界では日本のメーカー各社はアップル社のiフォンが登場した10年前から存在感が薄れ始めて現在では世界のシェアでは瀕死の状態だ。過去20年の世界での栄光の日々を懐かしむより未来の20年を世界の中でニッポンはどう生きてゆくのか、日本丸の20年先の運命は平成生まれのいまの若者世代の双肩に委ねられているのではなかろうか。「頼んだぞ、ニッポンの若者たちよ!」