ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

14年前に起きた「アルプスの少女ハイジ」盗作の疑惑。

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日本のテレビアニメ を代表する作品といえば1974年に放映され、総合演出を高畑勲、画面構成を宮崎駿 という日本を代表するアニメ制作者が手掛けた作品としても有名だ。 このアニメの元となったのはスイスの作家ヨハンナ・シュピリ(⬆上右)が1880年に書いた小説「アルプスの少女ハイジ」(⬆上左)だ。原作の小説と日本のアニメ作品との表現の違いは、宗教色(キリスト教信仰)が極力排除されている点で物語は原作にほぼ忠実に描かれている。日本アニメ「アルプスの少女ハイジ」は、フランスイタリアなど、ヨーロッパ圏の多くの国々でもTV放映され、特にドイツでは人気作品になった。そんな中、 2010年、ドイツの文学研究者ペーター・ビュトナーが、『アルプスの少女ハイジ』は、1830年にドイツの作家、ヘルマン・カンプが発表した作品『アルプス山地の少女アデライーデ』に類似していることを指摘、 50年後にヨハンナ・シュピリが「アルプスの少女ハイジ』を書く際に、このヘルマン作品を下敷きにした可能性が高いと述べたのだ。この指摘を受けて、ヨハンナ・シュピリの故郷であるスイスの新聞がハイジは盗作と報じるなど、大きな波紋を広げた。しかし、類似性を指摘した張本人ビュトナーは「私は盗作とは言わない。シュピリは作品の一部を使っただけで、シェークスピアゲーテも同じことをしていたから」と語るにとどめている。