アメリカのある本屋さんの店先に「ロミオとジュリエットはラブストウリーではありません。たった3日間で3人の死をもたらしたお話です」と書かれた立て看板がお目見えした。(⬆上の写真)これは、「ロミオとジュリエット」の物語をぜひ買って読んでほしいという店主からのメッセージだ。この物語の本当のストウリーを知ったら確かにロマンチックな「恋物語」のイメージは吹き飛んでしまう。あらすじはこうだ。舞台は14世紀のイタリアの都市ヴェローナ。モンタギュー家とキャピュレット家が互いに血で血を洗う抗争を繰り返していた。そんな中モンタギュー家の一人息子ロミオとキャピュレット家の一人娘ジュリエットが恋におちてしまう。しかしロミオはある日街頭での争いに巻き込まれキャピュレット夫人の甥ティボルトを殺してしまいヴェローナの大公がロミオを追放の罪に処してしまう。一方キャピュレット家では悲しみにくれるジュリエットに、大公の親戚のパリスと結婚する事を命じる。ロミオを恋して止まないジュリエットに助けを求められたロレンスは、彼女を死んだ事にして墓に入れロミオにジュリエットのもとへ戻って来させようとする。しかし、この計画は追放されていたロミオにうまく伝わらずジュリエットが死んだと思ったロミオは、彼女の墓の前で毒薬を飲んで自殺する。その直後に仮死状態から目覚めたジュリエットがロミオの短剣で後追い自殺をする。事の真相を知って悲嘆に暮れた両家がついに和解する、と言う誠に悲惨なストウリーなのだ。ロミオの殺人事件と自殺、ジュリエットの後追い自殺と確かにロマンチックなストウーリーからは程遠い物語、これまで誤解していたあなたもあらためて「ロミオとジュリエット」の物語を読んでみてはいかが?(笑)