ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」に郵便配達は出てこない。

1939年〜1981年の42年間に4度も映画化されたアメリカの小説The Postman Always Rings Twice「郵便配達は二度ベルを鳴らす」⬆。犯罪小説の名手ジェームズ・M・ケインが実際の事件をもとにして 1934年に書いた小説だ。無頼な青年フランクが、ガソリン・スタンドレストランで店主の美しい妻コーラに惹かれて働き始めるが、その妻コーラは青年フランクを誘惑して関係を持ち、自動車事故に見せかけて店主である夫を殺すことに成功する。検事はフランクとコーラを疑うが、弁護士の巧みな手腕で、容疑を妻にのみかぶせ、保険会社との取引でフランクとコーラは無罪となる。その後、フランクが運転していた車の自動車事故で妻コーラが死んでしまい、青年フランクは妻コーラ殺しで逮捕され、店主殺しについても2度目の逮捕となり死刑を宣告されてしまう、というストウリーだ。この作品中に、本のタイトルである郵便配達は登場しない。なのに、なぜ「郵便配達は二度ベルを鳴らす」というタイトルを付けたのか。作者のケイン本人によれば、友人の脚本家の家にやって来る郵便配達夫が、決まって二度ベルを鳴らすという話を聞いて、ストーリー展開のカギとなった交通事故死が、二度も起きるというこの物語のタイトルに相応しいと閃き「郵便配達は二度ベルを鳴らす」というタイトルを思いついたんだ、と答えている。 このタイトルが物語にふさわしいかどうかYouTubeでご視聴あれ(笑)