ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「豊洲安全宣言」で小池都知事は「ルビコン川」を渡ってしまった。

f:id:gunjix:20180731221219j:plain

ちょうど1年前の8月に、豊洲市場に移転する予定の業界団体「市場協会」が小池都知事に対して「知事自らが先頭に立って『安全宣言』することを強くお願いしたい」という要望書を出した。これに対して小池都知事の市場問題プロジェクトチームが「豊洲の用地は法的・科学的に安全であり被害も生じていない」ため小池都知事があえて「安全宣言」をする必要は無い、と見解を示した。小池知事自身も自ら「安全宣言」をするのをなぜか尻込みしていて昨年10月の記者会見の場で「知事本人が『安全宣言』をするのか?」という記者の質問に「安全面での条件が整った段階で『解説者』?として然るべき発信をしていく」と何とも曖昧に答えて知事自ら「安全宣言」を行うとは明言しなかった。これは一体どういうことだろうか。明らかに小池都知事は「安全宣言」を自らしてしまえば、その後に起きる地下汚染の全責任を自分が被ることになるのを怖れたのだ。地下汚染問題を告発したのは小池都知事だったのに、「地下汚染が再び起きてしまったらその時自分は責任を取りたくない」という自分勝手な算段なのだ。「市場協会」側もさすがはプロ集団、小池都知事のこうしたズル賢い「性分」を先刻承知で知事自らの「安全宣言」をぜひして欲しい、と1年も前からしつこく要望していたというわけだ。豊洲市場のオープンがカウントダウンに入り、小池都知事への「安全宣言」を要望する声が日増しに高まり、彼女は渋々「安全宣言」を行い、古代ローマカエサルが「賽は投げられた」と叫んで「ルビコン川」を渡ったようにもう後戻りはできなくなった。今後、豊洲市場の地下汚染問題が決して再発しないよう小池都知事のためにも祈ろうではないか、すでに「賽は投げられてしまった」のだから(笑)