ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「私を野球に連れてって」作詞・作曲者は何と野球オンチ。

アメリカのメジャーリーグの試合で、7回表終了時に観客が歌うTake Me Out to the Ball Game(私を野球に連れてって)⬆。スタンドの観客は立ち上がって歌を歌い、同時に背伸びなど軽い運動をして観戦で固まった身体をほぐす。これをSeventh inning stretch(セブンスイニングストレッチ)と呼んでいる。この「セブンスイニングストレッチ」の由来は、1910年のア・リーグ開幕試合セネタース対アスレチックス戦で、タフト大統領が7回の攻撃時に背伸びをして立ち上がったのを見て、ファンがそれをまねて「私を野球に連れてって」を歌ったのが始まりとされる。この曲は1908年作詞者のジャック・ノーワースと、作曲者のアルバート・フォン・ティルザーによって作られた。歌詞の内容はケイシーという野球好きな女性が、彼氏からのショー観劇の誘いを断って「野球場に連れてって」と頼むというもの。歌詞の中には、当時のアメリカの野球場で販売されていたクラッカー・ジャックというスナック菓子と、ピーナッツが登場する。この歌詞は、作詞者のノーワースが野球試合開催の広告をNYの地下鉄車内で見かけ、野球場の最寄り駅に到着するまでの間に思いつきで作詞したという。この曲を作った時、作詞・作曲した2人とも野球の試合を1度も見たことはなく、ティルザーは野球のルールさえほとんど知らなかった。作曲者ティルザーが初めて野球観戦に出かけたのは、作曲してから20年後の1928年だったというから驚きだ(笑)

貯金世界2位の日本、家計金融資産では4位のワケ。

OECD(経済協力開発機構)による2020年「家計金融資産」調査で、国別の現金預金額を見ると、スイス9.5万ドル、日本8.6万ドル、ドイツ4.6万ドル、米国4万ドル、スウェーデン2.6万ドルと、我が国の貯金額はスイスに次いで世界2位にランクされた。ところが、家計金融資産(一人当たり)調査では、米国が31.7万ドルで1位。2位スイス29.7万ドル、3位スウェーデン19.7万ドル、4位日本16万ドル、5位ドイツ11.7万ドルと日本の順位が下がってしまっている。その理由は、上のグラフ⬆を見れば一目瞭然、家計金融資産とは、現金貯金の他に個人が保有する株式や投資信託や各種の保険や債権を合計した数字だからだ。海外の国に比べて日本の家計資産にしめる株式・投資信託・債券等の割合はわずか14%、つまり貯金を「運用」して家計金融資産を「増やす」という考え方が日本人には馴染みがないからだ。先日、日銀が発表した資金循環統計によると、個人(家計部門)が保有する金融資産の残高は 2022年6月末時点で前年同月末比1.3%増の2007兆円だった。ボーナス(一時金)支給額の増加で現金・預金が伸び、6月末としては過去最高となったという。老後に必要とされる資金2000万円が重くのしかかってきている今の時代、日本人はコツコツ貯蓄することばかり考えず海外の国々に習って貯蓄の一部を「運用する」ことで家計資産を「増やす」という考え方に、発想を転換すべき時なのかもしれない。

 

113年前の「オペラ座の怪人」、ホントウに居たのか。

1874年に完成したパリのオペラ座は、2167の座席が5つのフロアに配分された当時では収容規模として世界最大の劇場だった。その巨大な空間に怪人が住んでいても見つけるのは難しいと思えるほどの広さがあるオペラ座。地下にはローマ時代の採石場跡があり、そこに地下水が流れ込み巨大な地底湖ができていた。オペラ座が完成した22年後の1896 年には屋根中央に吊り下げられた重さ7トンのブロンズクリスタルのシャンデリアが突然天井を突き破って落下し数人が負傷するという怪奇めいた事故が起きた。パリの新聞社ル・マタンの記者ガストン・ルルー(⬆上写真左)はこの事故について知ると、オペラ座の地下にある広大な地底湖、建築経過などを詳しく取材、なお且つオペラ座の関係者の間で実際にささやかれていた幽霊話や「得体の知れない怪人が潜んでいるのではないか」という噂に着想して、ミステリー作家を目指していたルルーは、虚構と現実が入り交じったミステリアスな怪奇ロマンとして「オペラ座の怪人」を書き上げた。主人公の怪人=ファントムについて、作者のルルーは、「顔が変形した男がオペラハウスの地底湖に住んでいて、あらゆる種類の犯罪を犯していた 、というウワサが怪人ファントムのキャラクターの元になった」と述べている。物語に出てくる地底湖やシャンデリア落下事件は事実に基づいている本当の話だが、主人公である「怪人」は、噂の人物を元に作者ルルーが脚色したものだった。

 

「万里の長城」宇宙から見えた?宇宙飛行士の意外な答え。

 

中国にある万里の長城は世界遺産に登録されている城壁の遺跡であり、現存するその長さは6000kmを超えるとされる。長大な万里の長城は宇宙からも見える唯一の「人工物」とされ、中国では小学校の教科書にもそう書かれている。ところが、2003年10月、中国初の有人宇宙飛行をなしとげた楊利偉宇宙飛行士が、地球への帰還後「『万里の長城』は見えなかった」と発言し、大きな騒ぎになった。果たして、万里の長城は宇宙から見える世界で唯一の人工物説は正しいのだろうか。NASA(連邦航空宇宙局)は公式に「宇宙から肉眼で万里の長城を見ることは難しい」と報告し、2005年に国際宇宙ステーション船長として半年間の長期任務に従事したリロイ・チャオ宇宙飛行士は、高度約400kmのISSから望遠レンズを搭載したデジタルカメラで万里の長城を撮影したが、肉眼で見ることはできなかったと述べている。同じ船長を務めたクリス・ハドフィールド宇宙飛行士も「万里の長城は軌道上から肉眼では見えません。狭すぎる上に自然の輪郭と色に紛れるのです」と証言。実際、万里の長城は確かにとても距離が長い構造物ではあるものの、横幅は最大でもわずか10mほどしかないため、100km以上も離れた宇宙から肉眼で見分けるのは不可能だろう。しかし、NASAによると中国の長江流域に建造された堤の高さ185m、堤の長さが2km以上ある巨大人工物「三峡ダム」は宇宙から肉眼ではっきり見えるという。中国は教科書に載せる宇宙から見える人工物を「万里の長城」から「三峡ダム」に差し替えるのが正しいと思われる(笑)

韓国がアカデミー賞・エミー賞、日本映画はナゼ取れない。

2020年のアカデミー賞で作品賞や監督賞など4冠を獲得した(⬆上写真左)韓国映画「パラサイト 半地下の家族」に続いて、2022年の今年、米国テレビ界で「最高の栄誉」とされるエミー賞の授賞式で韓国ドラマ「イカゲーム」が6冠を獲得(⬆上写真右)。エミー賞授賞式で、「非英語圏」で制作された映像作品の受賞は初という快挙を成し遂げた。そんな中、ウォルト・ディズニー社のコンテンツ担当のキャロル・チョイ氏が、韓国で製作された映像作品について、「自国以外でも話題を呼ぶ拡張力や、国外の人々も共感するテーマを抽出する点において、日本よりも優れている」と発言、これを受けて、SNS上で日本で制作される映像ドラマの弱点について様々な意見が述べられている。「日本のドラマってストーリーはいいんだけど、監督が役者にオーバーリアクションを求めたり、必要性がないと思われるシーンを挿入しちゃうんだよ。それじゃいくら役者が頑張っても報われない」「正直言って、日本の実写ドラマはアニメ作品と比べると大抵ひどいとは思う」「アニメでは勝ててもドラマはたしかに日本が負けてる」「日本の実写ドラマの問題点は、アニメのように表情を誇張しようとするから、「それはどうなの?」って引いてしまう場面があるんだよ。もっと自然な演技と脚本にすれば、今よりもっと良くなると思う」。日本の映画監督達がノドから手が出るほどに欲しいアカデミー賞やエミー賞、国外の人々でも共感できる映像作品を韓国作品をお手本に創るべきなのかもしれない(笑)

 

医師のススメ、60歳過ぎたら「禁煙」しなくていい。

国際医療福祉大学の精神科医師で老年医学の専門家である和田 秀樹教授が、自身の著書の中で「健康のためにタバコやお酒を控える人がいるが、我慢をしすぎないことが一番重要だ。60歳を過ぎたら無理してやめる必要はない」と説いている。和田教授は、「タバコは基本的に「60代以降の人はやめる必要はない」と考えています。60代未満の人であれば、タバコはやめたほうが人生におけるその後のQOL(生活の質)は上がるので、「やめたほうがいいのでは」とアドバイスしたいと思います。しかし、60代以上であれば、話は別です。過去に老人ホームで、喫煙者と非喫煙者の生存曲線を調べたところ、65歳を超えると生存率はほぼ変わらないことが明らかになりました。なぜこんな現象が起こるのかというと、喫煙によってガンや心筋梗塞になる人は、老人ホームに入る前にすでに亡くなっている可能性が高いからです。ホームに入る時点ですでに何十年もタバコを吸っているのに、肺ガンにも心筋梗塞にもなっていない人は、タバコに強い何らかの因子を持っている可能性が高いのです。60代になって何の病気にもなっていないのであれば、その人自身が喫煙に強い何らかの遺伝子を持っている可能性が高い。ならば、今から節制するよりは、ご自身の体の強さを信じ、他人に迷惑をかけない程度に喫煙したほうが楽しく人生を生きられるのではないかと思います。」と語っている。喫煙を止められない老人達にとってまさに「医は仁術」=(すべての命を救う博愛の道)と思われるお言葉だろう(笑)

 

学校で「背の低い順に並ぶ」のは差別だろうか?

日本の学校では整列する際、「背丈という本人にはどうしようもない身体的特徴を並べて比較し、小さい方から大きい方へと序列をつけて並べる。これは差別であり、いじめの類でもある」と現役の小学校教員である松尾英明さんが、問題提起している。これは、日本の学校だけの習慣なのかとネット検索してみたら、ロシア・フランス・日本・アメリカの4カ国で教育を受けた⬆キリーロバ・ナージャさんというロシア人女性が、ウェブサイト情報に掲載した、4カ国の学校での「集合」の違いについて体験した記事を見つけた。彼女が、ロシアの小学校に入学して初めての体育の時間、背の高い順に一列に並ぶように先生に言われたそうだ。え?これでは後ろの人は前が見えないんじゃないの?と思ったが、ロシアでは背が高い順に並ぶのは、後ろの子は前が見えないからこそ悔しくて頑張るという考えなんだそうだ。次に日本の小学校に転校したとき、背の高い彼女は、いきなり列の一番後ろになった。「キミが前に来るとみんなが見えないでしょう?」と先生は説明してくれたという。さらにアメリカの小学校に転校して体育の時間がやってくると、何とここには整列するという概念すらなかった。先生の周りに児童があぐらをかいて座り、先生が説明する。さらに、フランスの小学校に転校すると、そこには整列する概念どころか体操服も体育館もなく、その時期に習うスポーツに合わせた動きやすい服装に着替えて、そのスポーツに合わせた施設にみんなで行くというスタイルだったという。こうした話を聞くと、日本の「背の低い順」に並ぶというのは、「差別」というより「合理的なルール」だと思えませんか?