ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「インテル入ってる?」尻馬に乗っかってヒットしたTVCM。

「尻馬に乗る」という古くからの諺がある。他の人が乗っている馬の後ろに便乗して事を行うこと、という意味だが、この尻馬に乗るCMで会社の「知名度」を上げるのに成功したのが世界最大の半導体メーカーのインテルだ。テレビで流されるパソコンメーカー各社のCMの最後に必ず出てくる「インテル入ってる」の決めゼリフ、あなたも何度か目にしているはず。インテル社が製造しているパソコン内部の中央処理装置の部品CPUを購入してくれるのはパソコンメーカー各社だ。なのに、インテルはなぜパソコンユーザーに向けて「インテル入ってる」というCMをうったのか。つまり、この呼びかけを目にしたパソコンユーザーは、自分のパソコンにインテルのCPUが入っているかを確認し、インテルのCPUが入っているパソコンは優秀かもしれないと考えるようになり、パソコンユーザーは次第にインテルのCPUが入っているパソコンを買うようになる。このCMを見たパソコンメーカーも、数あるCPUメーカーから、インテルを選ぶようになり、その結果インテルはパソコン用の半導体CPUの分野で世界一になれたというわけだ。しかし、この「尻馬に乗る」戦略は、当初テレビ局からNGが入った。この尻馬CMを許可してしまうと、『冷蔵庫のCMに、最後の3秒で冷えたビールCMも出せる』など、CMの切り売りに繋がると考えたからだ。しかし『ビールはお店で買えるけど、インテルのCPUは買いに行っても売っていない。この3秒は、いいパソコンですよというインテルのお墨付きを伝えているだけ』というインテル側の説得によってテレビ局からやっとOKが出たのだという。