ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

56年前、70%OFFでイタリア料理サイゼリヤを満席にした大学生。

「本場イタリアの味を完全に再現してる」「イタリアのレストランより美味しい」と来日するイタリア人が口々に褒めるイタリアンレストランチェーン「サイゼリヤ」。今から56年前の1967年、東京理科大学の学生だっ正垣 泰彦  (⬆上右コック帽)は、アルバイトで磨いた料理の腕を活かそうと、医者であった父親に資金を出してもらい千葉県市川市八幡で1号店を開店した。当時はイタリア料理は高級であり当時の人口が現在の半分以下22万人だった市川市八幡のイタリア料理店に足を運ぶ人は誰もいなかった。そこで大学4年生の正垣は、「美味しい料理でも価格が高すぎてはお客が来ない、ならば思い切って7割引にしよう」と決心、すると噂を聞きつけたお客さんが次々と押し寄せ、閑古鳥だった店内は満席になり、入店を待つ人で行列までできたという。美味しいイタリア料理を安い値段で提供するというサイゼリヤの姿勢は現在も変わっていない。例えば480円で大人気だったミラノ風ドリアを1999年11月にもっと多くの人に食べてもらおうと290円に値下げ。グラスワインが600円以上が相場だった2000年当時、イタリアでサイゼリヤ専用のハウスワインを醸造、これをグラスワイン1杯100円で販売開始。ワインへのハードルを低くし、ワイン愛飲者を増やしてきた。イタリア料理は高級という常識を破って「美味しくて安いイタリア料理」の提供という21歳の大学生正垣泰彦⬆の思い切った発想が、サイゼリヤを国内1089店舗、海外464店舗の巨大レストランチェーンにまで成長させたのだ。