ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

真夜中の「ディ・オー」、ウィ・アー・ザ・ワールド収録ハプニング

バナナ・ボート」「マティルダ」「ダニー・ボーイ」などのヒット曲や全世界で2000万枚以上のCD売上を記録した豪華アーチストによるアフリカ貧困救済のためのチャリティソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」の仕掛け人として知られる歌手ハリー・ベラフォンテさんが96歳で亡くなった。「ウィ・アー・ザ・ワールド」といえば、マイケル・ジャクソンライオネル・リッチースティーヴィー・ワンダーなどTOPアーティストの集結が大きな話題を呼んだが、アフリカにおける飢餓の現状を訴え、寄付を募るためのチャリテイソングづくりの呼びかけ人となったのはハリー・ベラフォンテさんだった。そして1985年1月28日「We Are the World」のレコーディング当日、深夜まで延々と音合わせして、くたくたになっていた名だたるシンガーやミュージシャン達が、このチャリティソングを企画したベラフォンテさんを讃えて、彼のヒット曲「ディ・オー(バナナ・ボート)」を自然発生的にアドリブで歌いだしたのだ(⬆写真一番奥がベラフォンテさん)。ベラフォンテさんは、黒人の地位向上のために力を注ぎ、公民権運動に積極的に関わるなど、音楽だけでなく社会活動家としても活躍してきた。黒人解放活動家 のキング牧師が投獄されると、保釈金を用意して彼を保釈させたり、ブッシュ大統領を支えた黒人出身のパウエル国務長官を「白人の主人に媚びる奴隷」と痛烈に批判した。こうした彼の反骨精神が、世界のTOPアーティスト達のリスペクトによって深夜の「ディ・オー」の合唱が生まれたのだ。YouTube  に「  USA for Africa-Harry Belafonte Tribute」で検索してぜひ、「ディ・オー」のハプニング合唱をご視聴あれ。