ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

白菜の黒いシミは、体にいいポリフェノールって信じる?

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ナベの季節、ナベ料理でひんぱんに使われる白菜の生産農家がTwitterに投稿した1枚の写真⬆が大きな反響を読んでいる。【農家から切実なお願い】というタイトルで、 白菜に『黒い点』があっても 食べてください!  この黒い点は『ポリフェノール』なのです! 急激な寒さにあたると発生する生理現象で、凍結しないようにと環境に対抗したので甘みがあって美味しいのです! ぜひ召し上がってください!と黒いシミがついた白菜の写真をアップし、ツィートした。これに対して「カビだと思って捨てていました。ごめんなさい」「ポリフェノールだったんですね!今まで気にせずに食べていました」「知らなかった!傷んでいると思って毎回削ってた。もったいないことしてたな…」「気にして食べてみたら本当に甘かった!もっと広まってほしい情報」など多くの反響が寄せられ、13万件以上の『いいね』が付いたという。しかし、白菜の生産農家が発信したこの黒いシミが「体にいい説」に、素直に『いいね』をした13万人のようにあなたはこの話をウ呑みにできますか?つまり、この情報は一方的で客観性が無く、その科学的な根拠もまったく示されていないのに。で、この『説』の根拠となったのは何なのかを調べてみたら、1988年(昭和63年)富山県・農業技術センターが、古くから知られていた白菜に黒いシミが発生する「ゴマ症」について調べたところ”ハクサイに含まれるポリフェノールが、酵素と反応して黒い色素となり発生するもの”とその原因を突き止めていた事がわかった。SNSでよく見かける根拠を示さない情報の数々、丸ごとウ呑みしないようご用心ご用心(笑)