ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

人類初の音速を超えた「男」、その瞬間「ガッカリした」訳。

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今から73年前の1947年にロケットエンジンを載せた飛行機「X-1」に搭乗して、マッハ1.06で飛行。人類初となる有人超音速飛行を成功させたチャック・イェガーさん⬆が97歳の天寿を全うした。人類初の音速を超える飛行体験。当時24歳のイェーガーさんはロケットエンジンを載せた航空機「X-1」に搭乗。高度1万3000メートル付近でマッハ1.06(時速1126キロ)を記録、公式記録では人類初となる有人超音速飛行を成功させたのだ。乾燥した空気の中で、1秒間に約330メートルもの速さで伝わって行く音は、それを越す速さで進むパイロットの耳には決して届かず、実験機ベルX-1の機体から発せられるあらゆる音は、全てイェガーさんの後方へと置き去りにされていったという。彼は偉業達成の瞬間のことを、「一瞬静寂に包まれ、死んだと思った。」と語り、それと同時に「この瞬間を成し遂げるために期待していたのに、本当にガッカリしました」と後に語っている。イェガーさんがガッカリした理由は「“音速の壁”にパンチで綺麗な穴を開けたことを知らせるような「衝撃波」があるはずでした。でも、実際には「衝撃波はなくてゼリーを突き抜けるような感覚でした。後になってがっかりして当然だということがわかったのです。“本当の壁“は空にあるのではなく、私たちの超音速飛行に関する知識と経験の中にあったからです」と語った。事実は小説より奇なり、人類初の音速を超えた 瞬間を「ゼリーを突き抜ける感覚」と表現したイェガーさん。ご冥福を祈りたい。