電子書籍で「なぜビニール傘を3本以上持ってる人は貧しいのか?」というタイトルの本を見つけた。お金持ちと貧乏人とを隔てる能力の差について書かれたいわゆるお金持ちになるための手引書といった本だ。雨が降るたびにビニール傘を買う、混むとわかっていて給料日当日にATMに行く、使いもしない健康器具や健康食品あるいは通信教育にすぐに手を出すなど、行き当たりばったりの日常生活を繰り返している人には永遠に「富」はやってこないというご託宣なのだ。たしかに自宅の傘入れを眺めてビニール傘が3本以上入っているという人はかなり多い筈。豊かな生活を目指そうとするなら傘1本のあり方から見つめ直すというのは一応「理」にかなった考え方と言えそうだ。ビニール傘を溜め込まない方法の先ずひとつ目は、自分が今日外出先で突然の雨に遭遇するかどうかのリスクマネジメント(危機管理)が出来るかどうかだと言う。雨が降りそうだなという日には前もって雨雲レーダーの予測をスマホでチェックして折りたたみ傘をバックに入れて外出する、つまり「先が読めれば対策が立てられる」という生活習慣を身につければ不要なビニール傘を買わずに済むというわけだ。二つ目は、やむを得ずビニール傘を買う羽目になってしまっても雨が止んで不要になったビニール傘を自宅まで持ち帰らないための工夫。つまり不要になった傘を誰かのために「役に立てる」事を考える、例えば「置き傘」サービスのあるお店にプレゼントしてしまうという方法だ。こうすればビニール傘が玄関先に溜まることは無くなるのだが、果たして「先を予測した備え」と「人の役に立つ行い」によって玄関先からビニール傘を追放すればいまの貧乏暮しから脱出出来るかと言えば保証の限りでは無い(笑)