ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

伊調選手は「沈黙」してたから、パワハラ判定で栄氏に勝てた。

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女子レスリングでオリンピックの強化本部長を務める栄和人氏が、伊調馨選手へのパワハラ行為の責任を取って辞任した。「文春砲」で始まった日本レスリング協会のスキャンダルは日を追うごとに騒ぎが大きくなり、協会としては栄氏のクビを切らざるを得ない状況に追い込まれたのだ。これで一件落着したパワハラ騒動の一番の勝利者はオリンピックで4連覇の偉業を成し遂げ国民栄誉賞も受賞した伊調馨選手だろう。彼女はこの騒動の主役の立場にありながらマスコミの前でパワハラの事実を声を大にして訴えることもなく、匿名の誰かがパワハラの「告発状」を内閣府に提出した際には「告発状には関わっておりません」というコメントまでわざわざ出して、第三者の態度を装って見せたのだ。まさに「沈黙は金なり」を地でゆくような彼女の態度に対してもう一方のヒール(悪役)として浮き立ったのが栄和人氏だった。沈黙したままの伊調選手を尻目にマスコミは栄和人氏のパワハラ行為を連日のように報道する繰り返しだった。沈黙を続けた伊調選手とマスコミによって糾弾され続けた栄氏の勝敗の結果は明らかだった。2年後に迫った東京オリンピックで伊調選手が5連覇を果たすためには栄氏の存在は彼女にとっては鬱陶しい存在だった。彼女が沈黙を破って文春砲に語ったとされるコトバが「現役を続けるとなると、栄体制のもとでやるしかないので、いろんな事を我慢しながらやっていくとなると、なかなか腹をくくれない部分があります」だった。今回の栄氏の辞任は伊調選手の東京オリンピック5連覇への道が開けたことになるのだろうか。