ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

やはり本当。中曽根首相の日本をアメリカの「不沈空母」にする発言。

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今日、30年前の外交文書が外務省から公開され、その中に当時の首相だった中曽根康弘氏が「日本をアメリカの不沈空母にする」と発言した記録が見つかった。30年前の日本のマスコミは日本の国土を空母に擬えたこの発言を厳しく糾弾したが当の本人は「そういう発言はしていない。誤訳でそうなっただけ」と否定したのだが、今回の公開文書にある通りやはり「不沈空母」発言はしていたのだ。日本がアメリカの傘の下で平和を維持するという考え方は戦後から今日まで日本の政治政策の基本を成している。アメリカの占領が解かれた後も米軍の駐留を依頼した吉田茂首相は、駐留軍を「日本を守る番犬だ」と国民に言い訳した。歴代の日本の首相が手を変え品を変えてアメリカ軍に日本を守らせる、というある意味ではズル賢い防衛選択を、あたらしいアメリカ大統領のトランプ氏はすでに見抜いている。大統領選挙中も「アメリカは日本を守る義務がある、しかし日本はアメリカを守る義務はない。不公平ではないか」という発言を繰り返し、「引き続きアメリカ軍の駐留を求めるのなら日本は駐留費を全額負担せよ」と発言しているのだ。政治家では無いビジネスの世界から初めての大統領となったトランプ氏は、日本の防衛についてもビジネスと考えている。彼には、「日本の番犬」という侮辱は勿論、「日本はアメリカの不沈空母」というゴマスリも通用しないだろう。日本が中国やロシアの脅威から引き続き身を守るたには、トランプ氏が要求するアメリカ軍の日本駐留費全額負担の要求に応じなけれならないのではなかろうか。