厚生労働省の調査によれば、会社の中で非正規(派遣・契約)社員が昨年度はじめて40%を超えたという。その一方で国内の2,760,000社が内部留保金378兆円も貯めこんでいるというニュースが今週あった。構造不況が言われる中で、2,760,000社もの企業がなぜこれだけの利益を出せたのか?答えは明白である。退職金や各種の手当金が要らない派遣労働者を多く採用することによって人件費を節約して利益を生み出せたというわけである。一時はブームだった派遣や契約社員達がこうした正社員との差別待遇にようやく気付いて正社員を希望する時代がいま到来している。国の厚生労働省や東京都などの地方自治体では、こうした時代の波を受けて正社員転換の本部を立ち上げ、派遣社員を正社員に採用すれば一人当たり60万円の助成金を企業に支払うというキャンペーンを始めている。現在、派遣や契約で働いている人にとっては多くの企業が利益をあげている今こそ正社員になれるチャンス到来だろう。といっても、現在努めている会社でそのまま正社員になることが簡単にいくとは限らない。思い切って、正社員を求めている沢山の会社が登録されている人材会社を見つけて相談してみるのもひとつの方法だ。自分がアセして働いた賃金が派遣や契約という身分のために、正しく評価された金額ではないなんて以ての外の話である。派遣・契約で働いている諸君よ、いい風が吹いているいまこそ正社員になろうではないか。