ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

1億円ランナー2人出ても日本は世界ランク75位。2年後の金メダルはムリ。

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シカゴマラソンで日本人初の2時間5分台で3位に入賞した大迫選手。日本新記録を出したご褒美として「日本実業団陸連」から1億円の報奨金をゲットした。つい7ヶ月前に東京マラソンで2時間6分11秒の日本新記録を出した設楽選手もやはり1億円をゲットしている。ちなみに今回のシカゴマラソンで優勝した英国のファラー選手(上の写真左)の優勝賞金はたったの100万ドル(1100万円)に過ぎない。日本人で初めて2時間6分の壁を破った大迫選手について日本のマスコミは2年後の東京オリンピックに向かって日本男子マラソンで初の「金メダル候補」と囃し立てているが本当にそうなのだろうか。早速「世界男子マラソン」のゴールタイム歴代記録を調べてみた。今回日本新記録で3位に入った大迫選手のゴールタイムは2時間5分50秒、世界ランクでは何位ぐらいだと思いますか?世界のベストテン入りに必要なタイムは2時間3分以内、ではベスト20以内ではと見ると2時間4分以内、「エッーでは大迫選手の2時間5分50秒は」と見ると何と世界75位でこの記録は偶然にも40年前の1978年に行われたシカゴマラソンでケニアの選手が記録したタイムとまったく同じなのだ。日本人で1位でも世界では75位、しかも40年も前の優勝タイムと同じだなんて、2年後の東京オリンピックで金メダルどころか入賞するのも危ういタイムでは無いだろうか。2時間6分台の設楽選手・2時間5分の大迫選手に1億円を気前よく次々と手渡した「日本マラソン界は大アマだ」と日本のマスコミがまったく批判しないのを不思議に思うのは私だけなんだろうか。

「グローブに何か仕込んでるのか?」井上尚弥のパンチの威力は「貫通力」にある。

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3年前、スーパーフライ級最強王者でダウンした事のないナルバエス井上尚弥選手が2Rで4度のダウンを奪いKOするとナルバエス陣営が「グローブに何か仕込んでいるだろう、ナルバエスがあんなに倒れるハズがない」と疑われグローブを外して何も仕込んでないことを証明してみせたというエピソードがある。今回のWBSSバンタム級トーナメント戦でゴングからわずか70秒でKOしてみせた井上選手のパンチ力もグローブに何かが仕込まれているような強烈さでパヤノは打ち倒され、解説を務めた元チャンプ長谷川穂積氏は「あれは失神です」と井上のパンチの威力の凄さについて語っている。本人は試合後のインタビューで「ジャブを内側から入れて死角を作ってからの右ストレート、『距離感』も良い一撃がフィツトした」と語った。この試合ではじめて繰り出したたった一撃でのノックアウト。その理由は井上選手が繰り出すストレートの「貫通力」にある。ストレートは相手のコメカミに向かって体を回転させながら腕をまっすぐに伸ばして打つものだが、普通の選手は腕がまっすぐ伸び切らない「距離」で打つため強烈なパワーが伝わらない、井上選手は本人も言うように腕がまっすぐに伸びて強烈な衝撃を与えられる「距離感」を見計ってから打つことで一発で相手を倒せる「貫通力」が生まれるのだ。グローブに何かを仕込む代わりに相手との「距離感」を瞬時に読み取りながら腕を真っすぐ伸ばす「貫通力」のあるストレート、これからもKOのヤマを築いてくれるに違いない。

秒殺KOの天才ボクサー井上尚弥。数字が証明あのパッキャオを超えられる。

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あまりにも呆気ない井上尚弥の秒殺KO劇だった。WBA世界バンタム級王座戦1Rの試合開始まもなく対するパヤノとの探り合いの中、井上選手が1歩踏み込んで顔面にワンツーを放つとパヤノはもんどり打ってひっくり返ってしまったのだ。解説の元チャンプ長谷川穂積氏が「両足を揃えて倒れたのはパンチが強い証拠」と感嘆したように脅威の破壊力をみせつけたのだ。試合前「天才ボクサーパッキャオの再来か」とも騒がれた井上尚弥選手。あの偉大なパッキャオと比べるとはあまりに失礼過ぎるのではという声があったのも確か。井上選手であってもパッキャオのあのスピードには絶対負けるというのがその理由だ。パンチを放つ際のステップインの速さ、パンチの回転力の速さ、繰り出すハンドスピードすべてがパッキャオは「目に止まらない速さ」だと世界中で評されるているのだ。しかしパッキャオに無くて井上に有るもの、それは「相手に打たせずに打つ」ことができる天性の勘だ。「ステップを踏んで紙一重で相手のパンチをかわす、よけながらパンチを打てる」とジムの大橋会長が評するように相手の動きを見切って絶対にパンチをもらわないデフェンス力は相手に打たれることが多いパッキャオには無い井上選手の素質だろう。そしてスピードといえば井上選手の3回級制覇はデビューから16戦目で25歳、パッキャオの3階級目制覇はデビューから45戦目で27歳。井上選手の達成スピードの方が勝っているのは明らかだ。パッキャオが6階級制覇を成し遂げたのは30歳を過ぎてから、現在まだ25歳の井上尚弥選手が天才パッキャオを超えてゆくのは時間の問題だろう。。

NIKE創業者フィル・ナイトが語るピンチの「ナイキ」を救った2人の日本人。

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スポーツシューズの世界的なトップメーカー「ナイキ」、創業者フィル・ナイトがその創業物語を書いた「SHOE DOG」は日本でもベストセラーになった。日本の経済紙のインタビューでフィル・ナイト氏は「(今のナイキのユーザーは)皇(すめらぎ)孝之さん(写真左)、伊藤忠幸さん(写真右)のことを知らない。彼らが(ナイキの創業期に)どんな活躍をしたかを書くべきだと思ったのです」と創業期の「ナイキ」をサポートしてくれた日本人2人の名前を挙げている。フィル・ナイト氏は、当初「日本のカメラがドイツのカメラより売れるのなら、日本のスポーツシューズも、ドイツのスポーツシューズのように売れるのではないか、と考え、アメリカや世界の市場ではドイツのプーマやアディダスが市場を独占していたが、日本製のシューズが売れると確信した」ことがナイキ創業の動機だったと語る。始めは日本製のオニツカ(現在アシックス)製品を輸入し販売をしていたナイキがオリジナルデザインのシューズを販売しようと決意。しかし当時アメリカ国内での銀行融資など相手にもされなかった小さな企業ナイキ。それに手を差し伸べたのが日本の商社日商岩井の皇さんだったという。「彼は私達が急成長している事、利益の伸びが良好と判断して100万ドル(1億円)を融資してくれました」その後アメリカの銀行から口座を凍結され倒産の危機に陥った2度めの危機の際も「日商岩井の伊藤さんが迅速な判断で融資を決め「ナイキ」の倒産危機を救ってくれたのです」と語っている。こうした2人の日本人から受けた「恩義」を忘れないようにナイキの本社には「日商岩井ガーデン」と名付けた「日本庭園」が置かれている。

トイレットペーパーにとり憑かれたトランプ大統領。メキシコの呪いか。

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中間選挙に向けて忙しい日々を送るトランプ大統領ミネアポリスの空港からミネソタ州の遊説先に向かうエアフォースワンに搭乗する際に靴の裏にトイレットペーパーを付けたままでタラップを上る滑稽な姿がニュースになった。デイリー・メール紙は「搭乗を急ぐあまり、トランプ大統領は足元に突いたトイレからのお土産に気づかずにタラップを上った」と報道。トイレットペーパーと言えば昨年メキシコで販売されたトランプ大統領の似顔絵入りのトイレットペーパーが思い出される。トイレットペーパーが入ったビニール袋には「境目のない柔らかさ」とスペイン語で書かれていてメキシコとの国境に壁を築こうとしているトランプ大統領を皮肉っている。今回のアクシデントはまさに「トイレットペーパーの呪い」なのかもしれない。つまり彼は中国からの輸入品への高額課税や情け容赦のない移民政策など「アメリカファースト」を支持する国民層の方を向きながら急ぎ足で歩いて行こうとしているようだが事を急ぐあまりにトイレットペーパーが靴底に引っいて離れないような間抜けな失敗を犯してしまっている。まさに弱い立場の人々をことごとく無視した彼の政策は、まさに呪いのかかったトイレットペーパーのようにこれらの案件の「尻拭い」に手間取ることは明らかだ。メキシコのトイレットペーパーの宣伝文句「境目のない柔らかさ」こそ今のトランプ大統領の政策に求められている「正しい拭い方」ではないだろうか(笑)

「勝てば日本人・負ければハーフ」ジャパニーズを皮肉るアメリカのメディア。

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大坂なおみ選手の日本人初のグランドスラム制覇の大騒動からはや1ヶ月が経とうとしている。アメリカのネットメディア「デイリィビースト」がこの1ヶ月の間日本中で騒がれた「大阪なおみ選手は本当に日本人か」という論争があったことについて、「勝てば日本人・負ければハーフ」と日本人の「混血アスリートへの偏見」について皮肉っている。多くの日本人は「大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した途端、彼女を完全な日本人として認めた。同じような例としてメジャー入りを果たしたダルビッシュ有投手の場合もそうだった」と指摘している。そして「日本人の外国人嫌悪は深刻なものであり(大坂なおみ選手やダルビッシュ有投手について)ただの日和見主義ではなく完全な日本人勝者であると望みたいならこの点を克服しなければいけない」と論じている。さらに大坂なおみ選手の勝利は、「何が日本人なのか、そして日本が生き残り、国家として成長するために必要な『多人種社会』を創り出す準備は整っているかを(純血主義の日本人に向けて)問いかけている」、と結んでいる。日本のマスコミが話題にすべきこうしたタイムリーな課題についてアメリカのメディアからの鋭い問いかけは多くの日本人に取っては耳に痛い話だろう。大阪なおみ選手の日本人論についてニューヨーク・タイムズ紙は「日本人の定義が曖昧になってきている。日本の社会は寛容になりつつある」と擁護してくれてもいる。果たして多くの日本人がこれまで固執し続けてきた「純血主義」についてYESなのかNOなのか?国際社会はいつまでもその回答を待っていてはくれないだろう。

あのエデット・ピアフにいじめ抜かれて大成したアズナブールさん死去。

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シャンソンの神様と呼ばれたシャルル・アズナブールさんが94歳で亡くなった。戦後のパリのシャンソン界で活躍した歌手エデット・ピアフ、イヴ・モンタンジルベール・ベコー、ジョルジュ・ムスタキなどと共にシャルル・アズナブールは歴史的なシャンソン歌手として永遠にその名は残るだろう。彼がシャンソン界で知られるようになったのはあの「愛の賛歌」を歌ったエデット・ピアフに見出されたからというのが定説になっているが、ピアフは当時まだ22歳のアズナブールを身近において可愛がるどころかツアーのカバン持ちや雑用などにコキ使い彼の作曲の才能を決して認めようとしなかった。ピアフのアズナブールに対するサディスチックな振る舞いの連続に周囲はあきれ、アズナブールの作曲の才能を認めようとしない彼女について「プロとしてのピアフが犯した最大のミス」とまで影で批判していた。しかしアズナブールはピアフの様々な仕打ちにじっと耐えながら「日曜はキライ」という曲を作りあげピアフに差し出したところ彼女は歌うことを拒否、仕方なく彼はジュリエット・グレコにその曲を提供、グレコシャンソンコンクールでその歌を歌い何と1位となり「エデット・ピアフ賞」を受賞してしまった。ピアフは当然のように彼に対して激怒したにも関わらず後に何食わぬ顔でこの曲を自分のレパートリーに加えてしまっている。エデット・ピアフは弟子として採用したアズナブールをなぜこれほどイジメ抜いたのか?今持って謎とされているが、それは、アズナブールが自分をしのぐ「天性の音楽感性」を備えていることにある日ふとピアフは気づき「恐怖」を覚えていたからに他ならない。