ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

6年前はノーベル賞の本庶博士を無視した日本マスコミの手のひら返し。

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上の写真はドイツのテレビ局がノーベル医学・生理学賞の受賞者について報じた画面。「多くのガン患者はアメリカのジェームズ・アリソン博士と日本の本庶佑博士に感謝していることでしょう」と女性キャスターのコメント。受賞者の本庶佑博士についての報道は日本だけでなくいま世界中を駆け巡っているが、6年前、博士が開発した抗がん剤ニボルマブ臨床試験の結果、驚異的な効果があったことがアメリカの医学誌で発表された際にはウォール・ストリート・ジャーナルは「人類とガンとの長い戦いが終止符を打つことが期待できる最新の研究成果」と大々的に報じ、ヨーロッパ各国でも画期的な成果だと本庶博士の研究成果を口々に讃えたが、なぜか日本のマスコミ各社だけはこの本庶博士の成果を全く無視したのだ。というのも我が国ではかつてその治療効果が怪しげだった「丸山ワクチン騒動」によって「免疫療法」によるガン治療について疑問視する人々が多かったのがその一因だったと思われる。しかし日本のマスコミが無視し続けてきた本庶博士の「免疫療法」の抗がん剤ニボルマブアメリカで目を見張る効果を発揮し、それまで一番効くと言われていた抗がん剤にも大きな差を着けて見せたのだ。その成果を認められての今回の本庶博士のノーベル賞受賞。6年前に本庶博士の偉業を無視し続けていた日本のマスコミの手のひらを返したような大騒ぎぶりは見事なほどの「厚顔無恥」と言えるだろう。

 

希林さん「内田裕也は私にとって提婆達多(ダイバダッタ)」その意味は?

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きのう、行われた個性派女優樹木希林さんの葬儀。体調不良で車椅子に座ったままの夫・内田裕也さんに変わって一人娘の也哉子さんが遺族代表として挨拶した。「母になぜ父と長年関係を続けているのか」を問うと「母は『純な所があるから』と答えただけで娘にとっては「永遠にわからないミステリーです」と2人の不思議な夫婦関係について参列者に向かって娘としての素直な感想を語った。肉親ならずとも誰もが感じていたミステリアスなその夫婦関係について、晩年の樹木希林さんがナレーションを務めた映画「ずっと一緒」の監督豪田トモさん(上の写真右)が自身のブログの中で書いている文章が目に留まった。ナレーションの仕事の合間に希林さんが豪田監督にふと漏らした「夫(内田裕也)は私にとっての提婆達多(ダイバダッタ)」という2人の特異な夫婦関係についての告白だ。ダイバダッタは釈迦の弟子の一人だったがやがて釈迦に反逆し殺そうとまでした人物。しかし釈迦は「ダイバダッタがいたからこそ見えてきたものがある」「すべては自分を成長させてくれるありがたい存在である」として彼を赦したという仏教説話である。豪田監督は「ダイバダッタを夫の内田裕也さんになぞらえて『自分を成長させてくれた人』として心からの敬意と感謝を持ちづづけていたのだ」と長年に渡る二人の関係について推論している。樹木希林さんの他の追随を許さないその演技力は、こうした「深い教養」によって裏打ちされていたことを示すひとつのエピソードではないだろうか。

 

「ハズキルーペ大キライ」と若い子が叫ぶCMを自分で作ってる社長さん。

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テレビをつけると必ずお目にかかる拡大鏡メガネ(老眼鏡では無い?)のハズキルーペのCM。ネット上には何故か「気持ちが悪い」「吐き気がする」「イラッとする」「不快だ」など若者たちの嫌悪の声が溢れかえっている。ハズキルーペの社長さんにしてみればこういう反応は思うツボなのかもしれない。社長の松村謙三氏は59歳(上の写真)、これまで企業買収を52社も手がけてきた経営のプロである彼が、「あの強烈なCMは誰が作ったか」と尋ねられると「制作デイレクターは私です」と明言しているのだ。自分たちが好きなようにCMを作る事としか考えないコマーシャルのプロ達に腹が立って菊川怜さんにミニスカートを履かせたり出演者のセリフまで社長自身が決めて仕上げたのがあのコマーシャルなのだという。あのCMのおかげで「月に数十万個売れてます」と自分で考えたCM戦略が思うツボにはまっていることを喜んでいる様子なのだ。しかし、あのCMで売れ行きは順調だというのにナゼ若い人たちは「大キライ」と叫ぶのだろうか?その理由は、ハズキルーペの社長さんが狙っているシニア世代に向けてのミエミエの「商売根性」を若者たちが見透かしているからなのだ。「たかがルーペなのに何と大ゲサな」という思いが「大キライ」という嫌悪感へと結びついているのかも知れない。「嫌われるのも商売の内」企業買収のプロでもあるハズキルーペの社長はターゲットではない若者たちの批判などまったく気にもとめずに「今まで見たこともないCM」をこれからも作ってゆきたいという。拡大鏡メガネのターゲットではない若者たちに残された手は、「あのCMにひたすら目を瞑る」事だけかも知れない(笑)

 

国連で背後を「せいご」と読んで演説した安倍首相は「背負イ投ゲェ〜」。

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インテリ総理として知られた宮沢喜一首相がむかし若手議員だった安倍晋三氏がやたらに「がいちてき」と発言するので「がいちとは何だ?」と安倍氏の読み上げ原稿を後ろからソーッと覗いてみたらそこには「画一的」という漢字が書かれていたというエピソードがある。昨年の参議院本会議で安倍首相が「云々」をうんぬんと読めずに「でんでん」と誤読した際も物笑いにされたものだが、今回は世界の人々が注目する国連総会での演説の場で「背後」を「せいご」と堂々と読み間違ってみせたのだ。「自由貿易体制はアジア諸国中産階級を育てました。「背後」には日本から(アジア)諸国に向かった大規模な直接投資がありました」という文章のくだりで「背後」の漢字部分を字づら通りに「せいご」とそのまま読んでしまったのだ。「背後」に「はいご」というルビをふらなかったお役人のせいで誤読してしまったと思われるが、この原稿を書いた役人も小学生レベルの漢字である「背後」の文字を安倍首相がまさか「せいご」と読んでしまうとはまったく予測できなかったに違いない。このニュースに対してツィツターに「やすぶ首相」とからかったり「こんな奴が国の舵取りを、と言っている現実すごいです」と嘆くツィートもあった。国民からの圧倒的な支持を基盤に長期政権を維持し続けようとしている安倍首相、背後をせいごと読み間違えてしまうなんて、罰としてIKKO姐さんに「背負イ投ゲェ〜!」と罵倒してもらうのはどうだろうか(笑)

「後ろを見てみろ!」TVで解説中に22号を放った大谷翔平は伝説を作れる男。

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あまりにも偶然すぎる出来事だった。MLB公式テレビ局がこの日の大谷選手の第4打席のみをスタジオ内の大型スクリーンでLIVE中継、その場面をバックにして今年殿堂入りを果たした野球解説のジム・トーミ氏が自らバットを握って大谷選手がなぜパワーヒッターであるのかを解説中に彼の背後の大型スクリーンが大谷選手の22号ホームランを放った瞬間をリアルタイムで映し出していた。それには気づかずに大谷の打撃テクニックがいかに凄いかを解説し続けるトーミ氏に、司会者のレイノルズ氏が「ジム、後ろを見ろ、後ろを見ろ」と叫んだのだ。あまりにも偶然すぎる大谷選手のホームラン場面を後ろを振り向いて確認したトーミ氏は左手にバットを握ったまま「呆れた」と言わんばかりに両手を大きく広げてみせたのだ(上の写真)全米に中継されているこうした場面でホームランを放ってみせた大谷翔平、それで思い出されるのが2年前に東京ドームでのオランダとの親善試合で大谷が打った球がドーム天井に突き刺さり落ちてこなかった逸話、ここぞという場面で観るものの度肝を抜いてみせる大谷翔平選手はまさに「伝説を作れる男」なのかもしれない。テレビキャスターのビビアーノ氏は「オオタニのスイングをライブ解説してると最高のタイミングでホームラン、これこそ最高のテレビだよ」とツィート、日米のファンを釘付けにする大谷翔平の来シーズンのさらなる活躍が楽しみだ。

「オオタニはルーキー・オブ・ザ・イヤーだ」メジャー最強打者トラウトが叫んだ。

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MLBの今シーズンも残り4試合、エンゼルス大谷翔平選手が日ハム時代に記録した自身の最多本塁打に並ぶ22号ホームランを放った。試合後クラブハウスから引き上げる日本の報道陣に向かってメジャー最強で最高年俸のマイク・トラウト選手が「オオタニはルーキー・オブ・ザ・イヤーだ」と普段の彼らしくない大きな声で叫んだのだ。ヤンキースの二人の選手と新人王レースを争っている大谷にとっては何とも心強い応援のエールだったに違いない。今年始めに大谷のエンゼルス入団を真っ先に喜んだというメジャーの主砲は2009年にドラフト1巡目でエンゼルスに入団したいわば球団生え抜きの選手であり「新人王」を皮切りにMVPを2回、シーズン30本塁打30盗塁の最年少記録を持つスーパースターなのだが、ただ一つ入団してから今までプレーオフ進出の経験が無い。トラウト選手より3歳下の大谷翔平選手のエンゼルス加入によって来シーズンはプレーオフ進出の可能性が見えてきたと彼はきっと思っているに違いない。この夏、MLBコミッショナーが苦言を呈したようにトラウト選手はスーパースターらしい振る舞いを良しとしない地味な性格の持ち主でマスコミのスポットライトを浴びることをあまり好まない。その彼が大谷選手の「新人王獲得」を報道陣の前で大きな声で明言してくれたのだ。来シーズンは打者専門での活躍が期待される大谷選手、MLBを代表するスラッガーのトラウト選手と並んで「OT砲」のアベックホームランを量産し、エンゼルスプレーオフ進出をぜひ実現してもらいたいものだ。

貴乃花引退、告発を受理した「内閣府」はナゼ平成の大横綱を助けないのか。

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日馬富士による暴行事件で怪我を負った愛弟子のために協会側と対峙し続けてきた平成の大横綱貴乃花親方は、協会内で孤立無援となり、とうとう廃業にまで追い込まれてしまった。その理由として貴乃花親方が挙げたのは、内閣府への「日馬富士暴行事件」告発を「無かったこと」と認めよ、と協会側が彼に繰り返し迫ってきたため「事実は事実」と自分の信念でこれをはねつけた結果、廃業に追い込まれたというのだ。協会側のこうした圧力が事実なら日本相撲協会には貴乃花親方を「脅迫」していた罪が問われて然るべきなのに。しかし不思議なのは、貴乃花親方からの告発状をすでに受理したと発表してきた「内閣府」がこれだけのニュースを聞いてもいまだ知らんぷりしている理由がよくわからない。すみやかに調査委員会を立ち上げて「脅迫の有無」について調査を開始すべきだろう。もしも貴乃花の言い分が正しいとすれば、オセロゲームのように白黒が次々とひっくりかえって平成の大横綱の地に落ちてしまった名誉もあっという間に回復できるかもしれない。そして、旧態依然の相撲協会の理事長を八角理事長に変わって貴乃花親方が務める事になるかもしれない。イチかバチかの逆転劇をねらった貴乃花親方の捨身ワザの大勝負をなぜ「内閣府」は座視しているのだろうか。我々庶民は、平成の大横綱の奇跡の大逆転勝利をぜひ見てみたいと思うのに、このままで「日馬富士暴行事件」は貴乃花親方が理不尽な形で敗北したままで千秋楽を迎えてしまって良いものなんだろうか。