ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ビッグニュース。GPS衛星「みちびき」で北朝鮮ミサイルを破壊できる。

f:id:gunjix:20171026005936j:plain

先日、打ち上げに成功したGPS衛星「みちびき4号」について、日本のマスコミはカーナビやスマホで精度の高い位置情報が得られることについての報道一辺倒だ。しかし、海外のニュース報道は日本の報道とはまるで違っている。英国のデイリーエクスプレス紙は「日本が北朝鮮のミサイル施設を破壊するためのGPS衛星を打ち上げた」という見出しで「みちびきによって北の独裁王朝が設置したミサイル発射施設をピンポイントで割り出し、ミサイルで排除することが可能になった」と報じている。米国のウォールストリートジャーナル紙は「(みちびきは)潜在的北朝鮮のミサイル発射施設を破壊する能力を飛躍させる狙いがある」と海外の新聞では「みちびき」が軍事目的で打ち上げられた衛星であると報道されているのだ。たしかに「みちびき」はアメリカのGPSが最大誤差10メートルなのに対して誤差わずか6㎝とピンポイントで位置を測定する性能を持っている。さらにアメリカのGPSによる位置測定は障害物に弱い欠点があったが「みちびき」は障害物の影響をほとんど受けずに位置測定が可能なのだ。さらに海外の報道では「みちびきは高度な電波妨害機能が搭載されており、北朝鮮のレーダーや通信網を即座に無力化できる」とされている。また北朝鮮からの妨害電波に対しては「みちびき」の電波の高度な「暗号化」によって防護は完璧になされていると言うからまさに頼もしい限りの性能を持つことが報道されている。平和ボケした我々日本人はGPSによる位置情報が「みちびき」によってさらに向上すると単純に喜んでいるけれど、海外では「みちびき」のもうひとつの側面「軍事目的」で自衛隊がこれを利用することを一番に怖れているという事実を我々日本人は知っておくべきだろう。

「ガラスの天井」を見失った小池百合子「パリに死す」。

f:id:gunjix:20171024015405j:plain

衆院選の投開票前日に海外へと敵前逃亡した小池百合子都知事。ひんぱんに公務をキャンセルして国政への足掛かりを作っていたくせに、旗色が悪くなった途端に公務でのパリ行きを急に思い立つその策略は相変わらず見事だった。党首としての「敗戦の弁」を多くのマスコミの前で語るなぞ百戦練磨の彼女としては屈辱以外の何物でもない、だからパリへ逃げたというのが大方の見方だった。分の悪い開票が進むテレビの選挙特番の中では池上彰氏に衛星中継で呼び出され「一番肝心な時に日本に居ない」と詰め寄られると「今は私が代表ですが(帰国したら)当選した国政の方々による運営というカタチにします」と党首退陣の意志さえ仄めかした。さらに現地でのケネディ元駐日大使との対談の場で「都知事選で1つ、都議選で1つガラスの天井を破ったが今回鉄の天井があることを知った」とも語っている。女性のキャリアアップを阻むモノの例えとして使われている「ガラスの天井」これを破るという彼女の政治命題を今回の選挙戦では見失ってしまったという言い訳だ。25年前、彼女がニュースキャスターから政界入りを果たした時から何くれと良きアドバイサーであり続けた元首相の細川護熙氏は「討幕が始まると思っていたけど」と彼女について語ったあとに「熱が冷めた、それだけです」と述べたと言う。「政界の父親」の熱がすっかり冷めてしまった小池百合子女史、ついに「パリに死す」である。

 

「ゲス不倫」当選「このハゲ―」落選。当落を分けた「音声」の力。

 

f:id:gunjix:20171023172234j:plainf:id:gunjix:20171023172244j:plain

台風による荒れ模様の中、衆議院選挙結果が即日開票され話題の女性議員2人が明暗を分けた。週に4日の9歳年下の弁護士とのダブル不倫と騒がれた山尾しおり議員は予想を裏切って無事に当選を果たし、「このハゲ―」と秘書を罵倒した豊田和子議員は最低得票率で落選してしまった。当選した山尾女史は不倫疑惑について「(本当はウソだが)説明は十分した上で公私のラインを引かせてもらった。政治家としての信念を明確に示した姿勢が(選挙民の)信託を頂いた」と勝利の理由を語り、一方の落選した豊田女史は「今まで(の選挙)とは天と地ほど違った。手作りの選挙戦で人生で大事なことを教えてもらえた」と涙ながらに敗戦の弁を述べたのだ。この2人の立候補者に対する地元選挙民の審判はなぜこれ程までに大きく違ったのだろうか。それは、2人のスキャンダルが選挙民に与えた音声による「リアル感(生々しさ)」にその違いがあったことが理由なのだ。山尾議員のゲス不倫は事実だろうがその現場の音声(笑)を生々しく記事にする事はさすがの「文春砲」にも出来なかった。それに引き替え豊田女史の「このハゲ―」の罵声は秘書によって「録音」され毎日のようにテレビの画面を駆け巡り、選挙民の耳を刺激し続けた。つまり選挙民に対してスキャンダルの「リアルな声」による「耳への刺激」があったか無かったかが2人の明暗を分けたということになるわけだ。スキャンダル現場の音声を「録音」される心配の無い山尾女史が、当選を祝って9歳年下の弁護士とするであろうゲス不倫の「音声」は如何なモノなのだろうか、と思うのはまさしくゲスの勘繰りだろう(笑)

「相手の心を折った」ことに意味がある。世界ミドル級を制した村田諒太。

f:id:gunjix:20171022221730j:plain

5か月前、ダウンを奪いながらも村田諒太選手が2-1の思わぬ判定で負けてWBAの会長までもが「疑惑の判定」と言いだし大騒ぎになり、5か月経ってWBA世界タイトル戦のダイレクトリマッチが昨日行われた。試合前、前回判定で世界チャンピオンになったアッサン・エンダム選手は再試合のために来日した1週間前の羽田空港でインタビューに応じ不可解判定とされた前回の試合を振り返って「自分の強さはあの試合で十分に証明できた。今回も自分自身を見せるだけだ」と改めて勝者は自分だとアピールした。前回の試合でダウンしたことについての記者からの質問には「前回は村田に1度だけ触らせた(ダウンを許した)。が今回は1度も触らせない」と自信満々だったエンダム選手、確かに今回の試合では、前回の試合での自分のミスを打ち消すように村田選手の強烈な右フックを警戒し、間合いを詰められるとすぐさまクリンチを繰り返し前回の試合のようなダウンするシーンは見られなかった。しかし、強烈な右フックとボディブローのコンビネーションで執拗に攻め立てる村田選手のプレッシャーに耐えきれずに8ラウンドのゴングが鳴ってもエンダム選手はイスから立ち上がれずに村田選手のTKO勝利となったのだ。この試合のテレビ解説席に居た元世界チャンプ長谷川穂積氏が即座に「相手の心を折った素晴らしい勝利です」と称賛の声を上げた。かって長谷川氏自身がチャンピオンの心を折って3階級制覇を成し遂げた経験があるからこその実に重みのある祝福のコトバなのだ。もし今回の試合結果が「判定」となればさらに2人の対決が続く事にもなりかねない。村田選手が「エンダム選手の心を折った勝利」であるからこそ大きな意味があると言えるだろう。新チャンピオン村田諒太選手に心からの拍手を送りたい。

飛行機で「座席を倒さない」日本人がトップ。ホメられる事だろうか。

f:id:gunjix:20171021214526j:plain

1年前、所要でヤンゴンから成田までの機内で遭遇した出来事。8時間のフライトでエコノミーの空席ヨコ3つを占領して成田に到着するまで熟睡していたアメリカ人らしき女の子の寝姿を見て「何とまあ図々しい」と驚いた。もし日本人ならたとえ空席があっても周囲を気にせずこれほど大胆に機内で振る舞うことはありえない事だと思った。世界の総合旅行サイト「エクスペディア」がアジアの国々8か国で行ったフライトマナーについての調査で「日本人は飛行機で座席を倒さない一番の国」という調査結果が出たと言う。アジア8か国の男女8,447人からの回答の結果だが、何とも慎み深い国民性を持った日本人は、もし座席を倒す場合は?の質問には「寝るとき51%」「3時間以上のフライトの時31%」「前の人が座席を倒したら18%」と回答している。自己主張が強い外国人は、こうした慎み深い日本人の態度を何かと訝るが、昔から日本人の心に宿る「謙譲の美徳」を国際便の機内でも美しいマナーとして存分に発揮しているという訳だ。この調査には自己主張が激しい欧米人からの回答は入っていないがアジア人に限ってみても一番控えめな態度だったのが日本人という現実。この事が尖閣諸島での中国や竹島での韓国、北方四島のロシアなど領土問題で日本側の主張がつねに控えめにしている事で、相手の国々が図に乗っている現状となぜかダブって見えてくるのは私だけだろうか。日本国内では美徳とされる「謙譲の精神」は国際的な舞台では相手に見下されてしまいがち。グローバリゼーションの現代においては、我々日本人も「謙譲の美徳」をそろそろ卒業すべき時では無いのか、とふと思った。

北朝鮮TV72歳のピンクレディーオペラ調の発声に欧米人が驚いた。

f:id:gunjix:20171019190649j:plain

北朝鮮が水爆実験や大陸間弾道弾ミサイルなど大きな実験の発表の際には必ずテレビ画面に登場するピンクのオバサン。彼女は北朝鮮国営テレビの最古参アナウンサー李春姫(リ・チョンヒ)と言い御年72歳になる女性だという。彼女は5年前に一度引退しているが世界へ向けての重大なニュースの発表には、あの堂々として威圧感のある独特の口調でニュースを読み上げている。彼女のアナウンサー歴は、金一族の初代金日成の時代に始まり、2代目金正日、3代目金正恩の今日まで3代に渡って金一族の悪行を世界に知らしめる役割を担ってきている国営テレビを代表するアナウンサーなのだ。欧米のメディアからも「オペラ風にニュースを語るピンクレディー」として注目され続けている彼女のあの独特な語り口は何処から生まれたのだろうか。ワシントンポスト紙によれば、建国の父の初代金日成が彼女に「威厳のある声で語る」ことを要求、「彼女が声明を発表すれば敵は恐れで震え上がるだろう」というあの独特の語り口を編み出したのだと言う。しかし、彼女は一度は現役を退いた72歳のオバアサン。それを何故3代目の金正恩がわざわざ現場復帰をさせたのか。水爆実験や大陸間弾道ミサイルなど北朝鮮が特に誇りに思うトップレベルのニュースには、最高のプロパガンダをするのにふさわしい彼女のボイスによって発表するのが一番だと金正恩が考えたためだろう、とロサンゼルスタイムス紙は伝えている。一度引退した「オペラ調のピンクレディー」が再び引退する日は、いつやってくるのだろうか。

NYタイムズも共感、カップ麺「緑のたぬき」に化けた小池百合子党首。

f:id:gunjix:20171018151252j:plain

都議選フィバーからわずか3か月でにわかに人気が凋落してしまった「希望の党」の小池百合子党首についてアメリカのニューヨークタイムズ紙がその原因分析を行っている記事が面白い。「現在、日本のネット上に小池女史の顔写真が入ったカップ麺「緑のたぬき」の画像が出回っている。日本人の間では小池女史はタヌキのように化け上手で政治的には信用できず口先ばかりだとという見方がある」とこの記事の中で小池女史について紹介している。さらに「希望の党」誕生の際に民進党の合流希望に小池氏が合流条件を出したことで政治的なゴタゴタが生じてドミノ倒しへとつながったと分析している。また、彼女の失速の最大の原因は、「希望の党」の存在が彼女のアイデンテティ(党への帰属意識)と密接にリンクしているのに彼女本人が今回出馬しなかったことが有権者にとってはもっとも致命的な不支持理由になったとしている。この小池女史本人の不出馬が「希望の党」の支持率が低いことの大きな原因だと指摘しているのはNYタイムズの外にフィナンシャルタイムズやロシアの新聞スプートニクなどでも同じような論評がされている。つまりカップ麺に例えるなら小池百合子女史の顔写真が入ったカップ麺「緑のたぬき」を買ってもフタを開けたら小池百合子の麺は入ってないというダマされ方に似ているという事になるのだろうか(笑)。緑のたぬきと揶揄されようとも小池女史本人が今回の衆院選に出馬しなかったことは、彼女の政治人生において手痛いミステークであった事はほぼ間違いない、というのが海外マスコミの大方の見方のようだ。