ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ミサイル迎撃、上空で核爆発しないのか?アントニオ猪木の国会質問。

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国会の防衛委員会でアントニオ猪木氏が「北朝鮮からのミサイルを迎撃した場合、空中で核爆発しないのか」という素朴な質問をした。これに対して防衛省の政策局長が「迎撃によって起爆装置の機能は喪失する。従って核爆発による被害は発生しない」と答弁したのである。またサリンをミサイルに搭載した場合でも迎撃による破壊による高熱でサリンの猛毒は無力化されてしまう、という国会答弁が以前にもあったのを思い出した。果たしてこれらの防衛省による国会答弁は本当なのだろうか。過去にミサイル破壊によって核爆弾やサリンが無力化してしまうという実験例を我々は聞いたことが無い。恐らくは科学的な推測に過ぎないのでは無いのか。軍事評論家の意見ではミサイル本体に命中すれば確かに核爆発は起きないが核弾頭部分に命中すれば爆発は起きるだろう、という。また、迎撃すれば確実に放射能が拡散することは間違いなく、それゆえ日本領土の上空での迎撃は避けるべきだと言う話もある。アントニオ猪木氏は例のごとくただ奇をてらった質問をしただけなのだろうが、よく考えてみればミサイル迎撃の問題は冗談で済む話題では無いだろう。防衛省は、「安全だ、無力化できる」と国民が安心しそうな言葉を並べているが、より具体的なミサイル迎撃についての正しい知識を国民にひろく啓蒙すべきではないのか。我々日本国民は相も変わらずお隣りの小国北朝鮮の威嚇に耳を貸し続けて居るばかりの腹立たしい限りの毎日なのだから。

老人貯金960兆円を出会い系サイトで使わせたいと言う麻生大臣。

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麻生太郎財務大臣経団連の夏季フォーラムで、日本がデフレ脱却がなかなか思うようにゆかない原因は個人の金融資産960兆円が消費に回らないからからだとその理由を説明した。中でもその殆んどを占めている老人世帯が消費をしないのが原因だと嘆いたのだ。その挙句に老人たちに向けて「出会い系サイト」を作って消費を促したらどうだろうか、という陳腐な提案まで行った。このブログで繰り返し述べてきたことだが、老人世帯に金を使わせたいなら年間500億円を老人世帯から騙し取っている「オレオレ詐欺」の手口を政府はしっかりと学ぶべきなのだ。イソップ物語の太陽と北風の話のように上から目線の政府の「金を使え」の命令は老人達にとっては北風のようなもので、子供や孫を装うオレオレ詐欺の犯人達の「お金のおねだり」は老人にとっては太陽に見えてしまっている現実を直視すべきだろう。何百万何千万を平気で子や孫を装った犯人達に気軽に渡してしまうところに老人世帯の消費を促す大きなヒントがある。つまり老人同士の出会い系サイトより、子や孫のために使わせることに政府が頭をめぐらすほうが老人世帯の消費を促す手っ取り早い方法になると思われる。大きな金額が動く住宅ローンの「親子ローン」将来孫が海外留学するための「孫留学ファンド」など子や孫をテーマにした消費アイテムを次々に商品化すれば老人世帯の金の動きは活性化するに違いない。それにしても1年間で総額500億円もの金額をやすやすとオレオレ詐欺に手渡している老人世帯が他の国にはどれほど居るだろうか?まさに金満ニッポンの恥ずかしい姿である。

アフリカ全土を席巻した日本発のネットビジネスにGoogleが驚いた。

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東京・調布にある中古車輸出のEC(電子商取引)サイト運営会社ビィーフォワードに突然Google本社の副社長が訪れてきたという話題がニュースになった。なぜアメリカのGoogle本社が東京・調布の会社にわざわざ訪ねる程の興味を抱いたのか。その理由はアフリカの殆んどすべての国からこの日本のサイトへの集中的なアクセスがあり毎月のページビューが6000万を超えていたからだ。アフリカの国々で絶大な信頼を誇る日本の中古車市場に10年前に目を付けた元日産自動車のセールスマンだったビィーフォワードの山川社長、複雑な販売ルートを通さずにネットで「直接安く中古車を販売する」Eコマースのビジネスを開始してみたらアフリカの国々で中間搾取のない電子商取引を望んでいたユーザーに当たったというわけだ。創業からたった10年で年商500億円、現在では「ビィーフォワード」はアフリカの国々で「安心・信頼できる中古車」の代名詞にまでなっていると言う。山川社長が心掛けたのはネット販売であるが故に「誠意のある誠実な対応」つまり嘘をつかない、相手を軽く扱わない、要望にはなるべく応える、という日本では当たり前のビジネスのやり方を繰り返し・繰り返し行ってきたことがアフリカの多くの国々で「安心・信頼」を獲得できた要因だと語っている。世界的に定評のある日本の中古車の安心・信頼性の上に山川社長がネット販売者としての安心・信頼性をさらにプラスしたことがアフリカの国々でビジネスが成功した理由だろう。これからEC(電子商取引)ビジネスで世界に羽ばたこうと言う日本の若者にとっては大いに手本とすべき考え方である。

ジャニス・ジョプリンの魂の叫び「サマータイム」。その訳は故郷に有り。

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80年以上前、アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインがミュージカル「ボギー&べス」の挿入歌として作曲した黒人のララバイ(子守歌)「サマータイム」。ビリー・ホリディやアームストロングなど名だたるミュージシャンがカバーしてきたこの名曲の最高の歌い手を挙げるとすれば1960年代のロックシンガーの女王と称されたジャニス・ジョプリンに尽きるだろう。この詞は黒人の母親が夏の季節に赤ん坊を寝かしつける唄だが唄の最後は母親が幼子に自分の夢を託す歌詞になっている。「あなたが大きくなったらある朝突然に歌いだしてその才能を発揮するはず、そしてあなたは広い世界へと飛び出してゆくのよ」このフレーズのジャニスの歌い方が兎に角凄いのだ。聴く人の魂をゆさぶるように心の奥から振り絞るような低い声で絶叫するかのようにジャニスは歌う。ヘロイン中毒で27歳の若さで夭折した天才歌手ジャニス・ジョプリンは死の4か月前に出演したテレビ番組の中で「自分は子供時代クラスや学校、町そして国中の笑いものだった」と自分の人生における疎外感や孤独について語っている。そしてその孤独を紛らすための麻薬の常習。人種差別から脱け出すことを夢見た黒人のララバイ「サマータイム」の絶唱は、故郷のテキサスを恨みを残したまま跡にしてアーティストの世界へと羽ばたき、魂のロックを歌い続けたジャニス・ジョブリンの孤独な人生そのものと、まさにオーバーラップするでは無いか。まだ聴いたことの無い方が居たらYouTubeJanis Joplinと入力して、ぜひ聴くことをお勧めしたい。

スマホは台所のスポンジと同じバイ菌だらけ。でも心配無用。

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スマホに付着しているバイ菌の数は一体どれぐらいなのだろうか。トイレのレバーに付着しているバイ菌の数より多いとかバイ菌の巣窟の代表とされる台所のスポンジと同じくらいの細菌が付着しているとか海外から実証実験報告がニュースで入ってくる都度、気になってしまう話題である。そんな中「バイ菌は付着してるのは事実だがそれほど心配することは無い」というバイ菌やカビの研究を行っている衛生微生物研究センターの研究員の話が目に留まった。「電車や人ごみの中でスマホを手で触ると、1回触るごとに数十~数千のバイ菌が付着してしまっているのは事実です。しかし、その菌が台所のスポンジのように増殖することは無いのです。その理由は菌が増殖するためには90%以上の湿度が必要ですから。よほど湿度の高い場所に居ない限り湿度が少なければ菌は短時間で乾ききって死滅してしまいます。」なるほど、絶えず湿っていて十分に湿度が保たれている台所のスポンジはバイ菌が増殖を繰り替えす温床だが、普通は表面が乾いた状態のスマホ画面では菌は付着はしても生き延びられないということなのだ。これで一安心、と思いがちだが湿気が多い夏の季節スマホをつねに清潔な状態で使いたいと考えるなら、時々は除菌用テッシュを使ってスマホ表面をキレイに拭ってやればさらに安心できるだろう。

憲法を国民に審判させなかった吉田首相の頭のイイ考え。

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憲法改正論議が繰り返しされる中で必ず出てくるのはアメリカの押し付け憲法という論と国民投票の形で国民の信を問わずに施行されたからという論だ。実際には日本人が考えた基本草稿にGHQ(アメリカ軍)が若干の手を加えただけというのが本当の所で全てをアメリカが押し付けてきた憲法では無いのは周知の事実である。では、なぜ制定された新憲法国民投票によって国民の信を問わなかったのか?これは当時の首相であった吉田茂の頭のイイ考えがあったからだ。新憲法が施行された年の正月にGHQの代表であるダグラス・マッカーサーは吉田首相あてに書簡を送り、その中で「新憲法は施行後2年の間に日本人民が審査し必要であれば改正を行い、場合によっては国民投票が必要である。連合国(アメリカ)は(戦争放棄を謳った)新憲法が日本人民の自由にして熟慮された意志の表明である事に将来(日本国民から)疑念を持たれてはならない、と考えている」これに対して吉田茂は「書簡の内容を心に留めました」と返答しただけだった。吉田茂はこの2年以内の憲法改正論議の中でアメリカからの再軍備要請が必ず出てくることを察知したためだった。(実際にその後アメリカから再軍備要求はあった)吉田の心の中には「戦争放棄を謳った憲法の元でアメリカを日本が他国から責められない番犬として常駐させ、その間に経済復興に資金をつぎ込み国を再生させたい」という密かな目論みがあったからだ。この吉田茂のアメリカを日本の番犬にする発想を聞かされて当時の首相秘書官だった松野頼三が「あっけにとられた」という証言がある。この吉田茂の「アメリカ番犬政策」は70年以上経った今日に至るまで引き継がれ、中国やロシアの覇権主義から「アメリカの番犬」が日本を守ってくれているではないか。奇跡的な復興を成し遂げた戦後日本の再スタートを舵取りした吉田茂は、まさに不世出の宰相であったのだ。

可愛いだけでなく万引きもするうさこちゃん、作者ブルーナのねらい。

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オランダの絵本作家ディック・ブルーナが今年2月に89歳で亡くなった。彼が描いたシンプルなウサギのキャラクター「ミッフィー」の絵本は世界50ヵ国で販売され累計販売部数は1億冊を超えるだろうといわれるほどのスーパー絵本だ。画家マチスの線描にヒントを得たという線描とシンプルな色使いのうさこちゃんの絵本シリーズは世界中の子供達にとって定番のアイドルだ。そのお洒落な絵本の主人公であるうさこちゃんミッフィーが万引きをするという話があるのをご存じだろうか。もちろん万引きしたことを反省し次の日にお母さんと一緒にお店に謝りに行くというストーリーだが、ブルーナは可愛いだけのストーリーだけでは無く、人種差別問題を考えさせる肌の色が違うニーナちゃんを登場させたり、障害を持ったお友達を登場させたり、大好きなおばあちゃんの死をテーマにしたりと、絵本の概念を超えたストーリーを次々に作品にしている。そのねらいは何だったのか?ブルーナ氏と永い親交があるうさこちゃんの日本語訳を手掛けてきた翻訳家松岡亨子さんは「掃除がテーマのシーンでは雑巾で床を拭き、その雑巾を洗濯し、干す所までブルーナは描く」「人の生活を忠実に描くことで子供の心に響く」ことが彼の意図したものだと語っている。そう可愛く生きる事だけが人生じゃない、ブルーナは、子供たちに楽しい夢の世界だけでは無く人生にはさまざまな喜怒哀楽がある事を伝えたかったと言うわけだ。