ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

もう若くないあなた、「OKブーマー」になってません?

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「OK boomer」とは今年、TikTok(スマートフォン向けショート動画アプリ)を通じて若者世代に爆発的に普及した流行語のこと。「OK」には「わかった、わかった」と相手の言い分を受け流すようなニュアンスが込められていて、「boomer」はベビーブーム世代を指す言葉で日本では現在70代の「団塊の世代」を指すワード。その2つのワードを結びつけると「ハイハイ分かりましたよ、お年寄り達(黙ってて)」といった含みのある表現となる。このひと言をポンと放って、年長者を黙らせてしまう表現を最初に口にしたのは誰なのか?それは、ニュージーランドの国会で、25歳のクロエ・スウォーブリック議員が、2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにするための演説で「この議会の平均年齢は現在49歳。若い世代が地球に住めなくなった頃には逃げ切っているから、当事者意識がないのでしょう」と発言すると、年輩の議員達から25歳という彼女の年齢をからかうようなヤジが飛び、それに対して彼女は「OK boomer」とだけ返し、何事もなかったように演説を続けたのが始まりだった(⬆上の写真)。人間は年を取るとだんだん保守化し、それに対して次の若い世代が冷や水を浴びせるという構図は、今に始まったことではないが、「地球温暖化対策を若い世代にだけ押し付けるな」と16歳の少女グレタ・トゥンベリさんが発言するたびにツィツターでヤジを飛ばし続けるトランプ大統領は、まさにOKブーマーの象徴と言えるだろう(笑)