新天皇の即位の礼は、海外メディアでも大きく取り上げられた。中でも日本への関心が高いことで知られるフランスではフィガロ紙(電子版)が、式典の動画を載せて詳報。安倍首相が天皇陛下に万歳三唱したシーンを取り上げ、「banzaiは文字通りには1万年を意味し、天皇が末永く生きるよう願うものだ」と解説つきで伝えた。フランス最大のニュースチャンネルBFMTVは、こちらも3分を超える解説付きで「即位の礼」の映像を報道したが、この映像の中で安倍首相が祝辞の後に行った「バンザイ三唱」の唐突とも思えるシーンにニュースキャスターが思わず吹き出し、笑い続ける場面があった。これに対してフランスのツィツター上に当然ながら批判の声があげられた。「コメディー番組ではないのにプレゼンターの不真面目さとプロ意識の欠如は、あまりに不適切です」「(万歳三唱が)ユーモラスであったとしても冗談ではありません.。それを冷笑するとは」「(笑ったのは)不適切で無礼な態度であり知性の欠如です」「なんて残念だ。千年の文化を尊重していない」「キャスターはプロフェッショナリズムの欠如と日本文化に対する軽薄な態度を示している」「人種差別ではないのか」など、思わず笑ってしまったニュースキャスターの態度にフランス国民から批判の声が殺到した。万歳三唱の起源は大日本国憲法発布の日、130年前の明治22年2月11日に明治天皇の馬車に向かって「万歳三唱」と叫んだのが始まりだとか。世界が近くなった今の時代に、海外から滑稽なパフォーマンスと受け取られてしまう「万歳三唱」について見直す時期が来ているのかも知れない(笑)