ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

キザミ海苔からノロウイルス、感染を防ぐ方法は1つしかない。

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キザミ海苔が原因で、東京立川市で1100人、和歌山御坊市で800人がノロウイルスに集団感染したというニュースは実にショッキングな出来事だった。キザミ海苔は乾燥した食材でしかも密封された食品だったのになぜノロウィルスが付着していたのか。食べる側の我々にとっては対策の使用が無い事件だろう。海苔を加工した業者がキザむ作業を素手で行ったのが原因だとされるが、詳細を調べると、この加工業者は作業の2~3日前から発熱・嘔吐などの症状がありながら海苔の裁断と袋詰め作業を素手で行ったと言うのだ。「嘔吐や下痢の症状はありましたが海苔は乾燥して密封もするので大丈夫だと思ってました。危ないことがわかっていたら作業しなかったと思います」と作業した本人が述べている。一度焼くと言う加熱処理した海苔でしかも乾燥しているからノロウィルスが付着しているとは考えもしなかったという訳だ。しかし、ノロウィルスは熱には弱いが乾燥には強いという性質がある。加熱後に時間を置いて冷めてしまった海苔を、ウィルスに感染している患者が素手で作業したのだから当然ウィルスは海苔に付着し乾燥した状態のままでも生き続けたというわけだ。その結果が今回の事件だったわけである。ノロウィルス感染の犯人が「キザミ海苔」だと特定した行政の検査結果は褒めるべきだが、今回の集団感染を再発させない方法は一つしかない。体調が悪い作業員には絶対作業させない、そして海苔の裁断と袋詰め作業は素手で行わない、という保険指導を行政は食品加工業者に徹底化する必要があるだろう。マスコミは事件の報道だけでなく、こうしたアフターフォローの重要性を広く訴えて然るべきなのに、今のところそういう報道がひとつもないのはどういうことだろうか。