ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

首相よ、100年前ウィルスに勝利したセントルイスの奇跡に学べ。

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約100年前の1918年〜1919年にかけ、全世界的に大流行したインフルエンザの「スペイン風邪」。アメリカ合衆国を発症源として世界中に広がり、感染者5億人、死者5,000万~1億人と、爆発的に流行した。全人類の3割近くの人がスペインかぜに感染したことになる。日本では、当時の人口5,500万人に対し39万人もの人が死亡した。こうした大流行の中、当時のアメリカのセントルイス市は、感染のピーク時1週間で人口10万人あたり感染者30人に抑えるという奇跡とも呼べるウィルス封じ込めに成功している。市長が、市内に最初の死亡者が出るとすぐに緊急事態宣言を行い、学校や劇場、教会、大型販売店、娯楽施設などを閉鎖し、集会を禁止。市中発症率が2.2%時点の早期にこれらの英断をおこなったことで、一時期に流行が集中せず、医療サービスや社会機能の破綻も起こらなかったという。セントルイス市長は、経済活動などに影響する閉鎖や禁止を宣言したため、市民から強いバッシングを受けたが、「私は市民が死ぬことは望まない」と宣言、強い意志でこれらの制限を「断行」したという。 今回の世界的なコロナ感染、安倍首相は、遅まきながら小・中・高の休校の指示を発表したが、感染がますます拡大しようとしている中、ウィルス封じ込めの思い切った対策を、100年前のセントルイス市長の「英断」から学ぶべきだろう。