ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

20階建ビルサイズ「隕石」地球に大接近、2日後まで気付かず。

先月13日、「2023 NT1」と呼ばれる幅約60m(20階建てビル相当)の巨大隕石が地球の近くを通過したのをご存知だろうか。2023 NT1の推定速度は何と時速8万6000km、地球から月までの距離の約4分の1というかなり近い位置をかすめて通過した。⬆上の画像の中心の青い点が地球、黄色い線が巨大隕石、白い円は月の軌道。5万年前にアメリカのアリゾナ州に直径約1.2km深さ200mの巨大バリンジャー・クレーターを生み出した隕石が直径約50mとされ、このサイズよりさらに大きい今回の隕石、もし地球に衝突したら大惨事になる所だった。にもかかわらず、地球に衝突しそうな隕石を検出する南アフリカに設置された隕石地球衝突最終警報システム(ATLAS)の望遠鏡が2023 NT1を見つけたのは、すでに地球を通り過ぎた2日後のことだった。発見が遅れた理由は、太陽の方向から地球へ向かってこの巨大隕石が進んでいたことが原因だという。太陽は非常に明るい天体のため、太陽の方向に望遠鏡を向けても眩しい逆光に遮られて接近してくる巨大隕石を見つけることが難しく、その存在に気づくのが地球付近を通過した後になる場合があるのだという。巨大隕石と地球のニアミスに、まるで役に立たなかった隕石地球衝突最終警報システム(ATLAS)の望遠鏡が、太陽の逆光に弱いままだと、我々地球人は落ち落ち安心して暮らせないことを思い知らされたニュースだった。