ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

異議アリ、MADE IN JAPANが世界での信頼度8位なんて。

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アメリカの統計サイトのスタティスタが行った「原産国表示の信頼度ランキング」で、ドイツが第1位、日本はと言えば7位のイタリアに次いでフランス・アメリカと同列で8位にランクインした。2位はスイス、3位はEU、4位はイギリス、5位がスェーデン、6位がカナダというのがベストテンの順位である。この調査は、世界42カ国43,000人を対象に2017年1月に行われた調査結果だと言う。昨年フォルクスワーゲンの排ガス不正が世界的に話題になったドイツが1位になってる点で、いささか信憑性に欠ける感じもするのだが、メイドインジャパンの表示の信頼度が世界8位というのはいったいどういう事だろうか。想いの外にランクが低かった大きな理由は以前から世界の国々が指摘している「品質は申し分ないけれど値段が高い」という日本製品への評価だろう。ランクが近いイタリアやフランスも「品質は高いが値段も高い」という点で日本と同じ評価を受けたものと思われる。信頼度を考える場合、品質はもちろんだが適正な価格であるかどうかという点も信頼度を決定づける重要なポイントだろう。日本人は「世界で一番品質にこだわる民族」と言われるが、品質だけを追及してゆけばコストは当然上がり商品の価格も高いものになってしまう。これでは世界中の消費者に広く受け入れられにくい商品になってしまう事も当然だろう。「すぐれた品質の商品を求めやすい価格で提供する」この信頼度ランキングを見て思うのは、品質では世界一と認められた日本の次の課題は、世界の人々が信頼に値する「適正な価格」での商品提供の実現という事になるのではなかろうか。

感動だけでイイのか。稀勢の里とセンバツ三浦投手の劇的な勝利。

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怪我を押して奇跡の優勝を遂げた横綱稀勢の里フィーバーが冷めない中、春の選抜高校野球でも肩を酷使しながら勝利したヒーローが現れた。福岡大大濠高校の三浦投手である。彼は2日前に滋賀学園と対戦し延長15回を一人で投げ抜き中1日で引き分け再試合に再び登板して完投勝利を挙げたのだ。最初の試合で196球、再試合では130球、合計で326球をたった一人で投げ抜いたそのタフネスぶりは凄いとしか言いようがない。稀勢の里といい三浦投手といい確かに見る側に熱い感動をくれたことは確かだが、常識を超えたそのパフォーマンスが後々どんな悪影響を体にもたらすのかが心配になってくる。思い返せば2001年の大相撲5月場所で13日まで全勝だった横綱貴乃花が右ひざ半月板を損傷しながら強行出場して結びの一番と優勝決定戦と連続勝利して稀勢の里と同様の奇跡の優勝を果たしながら、その後の7場所を全休し、このときの怪我がもとで引退したという暗い歴史がある。センバツの三浦投手の中1日の連投も球数制限のあるアメリカでは恐らく考えられない話だろう。スポーツの世界は年々進化はしているのだろうが、わが国には体の状態を犠牲にしてでも試合に勝つという日本特有の「スポーツ根性物語」が旧態依然としてモテ囃され続けているのも事実だろう。相撲にせよ野球にせよカラダが第一の資本であるスポーツの世界では、やはり精神論よりもカラダそのものの「リスク管理」の方を優先させてこそ息の永い力士生活や投手生活が送れることは間違い無い。とはいえ、傷ついた体に鞭打って悲壮な想いで闘うアスリートの姿についつい感動を憶えてしまう多くの日本人の一人でもある矛盾した自分が居ることも確かな現実なのである(笑)

99億円を騙し取ってもサギを否定。「てるみくらぶ」の女社長。

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今日、インターネットのオンライン格安海外旅行会社「てるみくらぶ」が倒産した。旅行希望者36,000人から予約時に振り込ませた現金99億円が行方不明で、旅行者への弁償金は騙し取った99億円の1%一人当たりたったの2,750円だといニュースが報道された。NHKをはじめ民放テレビ各局は行方不明になってしまった99億円の行方については一切追及する姿勢がない不思議さは一体何なのだろ。さらには、現金99億円を確かに手にした筈の女社長が記者会見を開いて「決して詐欺ではございません」とヌケヌケと言い訳までして見せる始末にはあきれ返るばかりである。つい最近に旅行希望者から振り込まれたばかりの現金99億円はどこへ消えたのか。マスコミも女社長も一切この理由を教えてくれない。しかも、平均で275,000円を振込んだ被害者にたったの2,750円(1%)づつしか返金しかないことについても知らぬふりだ。裁判所で「てるみくらぶ」の破産手続きが始まったと言うが、最優先にすべきことは消費者から騙し取ったばかりの99億円の早急な返済だろうに、このインチキ旅行会社の負債処理にこのお金を優先的に使ってしまい、善良なツアー申込客にはたった2,750円づつの返済だなんてあまりにヒド過ぎる話ではないか。結局「安物買いのゼニ失い」の教訓通り、我々消費者は「格安旅行」には手を出さないのが賢明だということなのだろうか。まさに世も末である。

たった1日で形成を逆転した稀勢の里。サムライ魂ここに有り。

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大相撲春場所は、新横綱稀勢の里が12戦全勝で迎えた13日目に横綱日馬富士との対戦で左肩を負傷した時点で、誰もが新横綱としての初優勝は潰え去ったと思った。なぜなら、稀勢の里は左四つを得意とする力士で大きな体を生かした左四つの相撲でこれまで白星を重ねてきたのにその左肩を負傷してしまったのだから残る2日間で横綱と優勝に最も近い13勝の大関の二人に連続して勝てるわけが無いと誰しもが思ったのだ。翌日の14日目の横綱鶴竜戦に大怪我した左肩をテーピングして強行出場した稀勢の里は立ち合いすぐに押し込まれわずか2秒で完敗した。しかし残された1日の千秋楽に奇跡のドラマが待っていた。1差で追う大関照ノ富士と対戦して大逆転の勝利をおさめたのだ。稀勢の里は先ず負傷した左では無く右からの突き落としで勝利し照ノ富士に13勝2敗で並び優勝決定戦へと持ち込んだ。決定戦では稀勢の里が右からの小手投げで照ノ富士を破り、この連勝によって奇跡としか思えない逆転優勝を成し遂げたのである。左おっつけの立ち合いからパワーを発揮する左の寄りで無双の強さを発揮する稀勢の里が、照ノ富士との2度の対戦では、怪我をした左肩をかばいながら右からの攻めで勝利したことは実にドラマチックな勝ち方だったといえるだろう。優勝インタビューで稀勢の里は新横綱としての15日間を振り返って「何か見えない力をとても感じた」と言い、「今日の千秋楽も見えない力が出た」と述べた。稀勢の里が感じていた「見えない力」とは日本人の心に潜む「サムライ魂」なのかも知れない。逆転ドラマに登場した日馬富士鶴竜照ノ富士はすべてモンゴル力士。現在のモンゴル勢力士優勢の相撲界にあって稀勢の里が、本物のサムライ魂を見せてくれる横綱へとこれからさらに進化してゆくのか楽しみだ。

外人記者も???忖度(そんたく)は流行語大賞になれるか。

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先日の森友学園理事長の外国特派員協会の記者会見で学園理事長と外国人記者とのやりとりが実に面白かった。「安倍首相と夫人の側から直接の口利きはあったのか」という外人記者団の質問に対して森友学園理事長が「直接はなかったが忖度(そんたく)はあったと思う」と答えたことから「What son-tack?」となってしまったのだ。同席していた日本人の通訳や弁護士が「他人の意思を推し量るという意味だ」と用語を解説したのだが、外国人記者には納得がいかず、ニューヨークタイムズの記者は「もうちょっとはっきり答えて欲しい」と詰め寄った。つまりもっと「わかりやすいコトバでストレートに言え」という詰問なのだ。日本伝統の落語の世界では物知りの大家が登場して長屋の住人に難しい言葉を使って煙に巻くという場面が良く出てくるが、外国人記者は「そんたく」という言葉で煙に巻くことは出来なかったという訳だ。翌日のニューヨークタイムズには「そんたく」を日本政府側の「不法な財政的な行為」と読者の誰にでもわかりやすいような言葉の表現に変えて記事が掲載された。日本のマスコミは今日でも相変わらず「そんたく」というとうの昔に死語になっている日本語を落語の大家さんのようにニュースの中でひんぱんに使い続けている。庶民には今年の流行語大賞になるほどに耳にタコの「そんたく」というわかりにくいこの言葉を使い続ける「知ったかぶり」はいったい何が目的なのだろう。ニューヨークタイムズのような「ストレートな表現」をしたがらない日本のマスコミは、このままではいつまでたっても事件の肝心な核心部分に触れられないのではないか、と老婆心ながら「忖度」しているところである。

地下貫通バスターで、地下に隠れる金正恩を狙い撃つ。

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昨年、米軍の最新鋭ステルス戦闘機が韓国国内の米軍基地に配備されたニュース報道があったのと同じ時期に北朝鮮金正恩の動静が一時的に掴めなくなった事がある。韓国軍部は、このステルス戦闘機が金正恩本人を直接狙い撃ちできる性能があることを知って地下壕にしばらく潜んでいたものと推測している。アメリカ軍は無人攻撃機を配備して金正恩個人へのピンポイント攻撃を目指しているが、北朝鮮では60年前の朝鮮戦争当時から地下壕の建設が始まっており、現在では巨大な地下防空壕システムが張り巡らされていると言う。となると金正恩の「斬首作戦」はコンクリートで出来た地下壕の破壊が前提になってくる。その地下壕の破壊に不可欠なのが地中貫通爆弾バンカーバスターだ。韓国軍はアメリカ軍の特別な許可を得てすでに数多くのバンカーバスターを配備しているという。この爆弾はGPSによって誘導され、地下に掘られたコンクリート製の地下壕を打ち破り標的である金正恩をピンポイントで爆殺できるという強力兵器なのだ。現在、地下50mの深さに潜んでいる敵まで攻撃できる能力があるという。恐らくアメリカは金正恩ICBM(アメリカまで到達可能なミサイル)を発射台に据えると同時に韓国基地内からこのバンカーバスターを搭載したB2爆撃機を発進させて目指す金正恩が潜んでいる地下の居場所を探し出し、バンカーバスターをピンポイントで打ち込む手筈なのだ。アメリカまで到達するミサイルICBMがいよいよ完成間近だと豪語する金正恩。その「斬首作戦」のカウントダウンが間もなく始まる事だろう。

WBCアメリカ優勝でわかった侍Jピッチャーの「実力」は世界一。

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WBC勝戦、アメリカ対プエルトリコは8-0の圧勝でアメリカが初優勝した。昨日の日本戦ではエラーから拾ったわずか2得点だったのに、決勝では打って変わって先制2点本塁打を含む13安打8得点の猛攻によるアメリカ初優勝だ。この結果からあらためて見えてきたのは侍Jピッチャー陣の剛腕ぶりだろう。昨日の2失点も好投した菅野投手の1失点は菊池選手のエラーがらみの失点であり、千賀投手の1失点も松田選手のファンブルによるものだった。侍Jの2人のピッチャーに完璧に抑え込まれたアメリカの打撃陣は今大会でドミニカから6得点、ベネズェラから4得点、そして決勝のプエルトリコから8得点というように猛攻打線であったにもかかわらず侍Jのピッチャーには沈黙し、まるっきり打てなかった。アメリカチームを率いたリーランド監督は先発した菅野投手のピッチングを見て「速球を外角コーナーに良くコントロールできるし、ピッチャーが不利なカウント3-0からでもスライダーを投げてくる。とても印象的なピッチングだ」とベタ褒めした。千賀投手も同じように打者に対してある時は大胆にある時は細心にと投げ分ける、侍Jのピッチャー陣はすべてが精密機械のようなコントロールが武器なのだ。準決勝で惜しくも破れたりと言えども、アメリカチームが残した得点数字から見ても侍Jのピッチャー陣が世界ナンバーワンの実力を持っていることが証明されたことに溜飲を下げようではないか。