ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

世界一の金持ちなのにファーストクラスに乗らないビル・ゲイツ。

f:id:gunjix:20170121120827g:plain

世界一の大富豪であるIT企業マイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツ氏は、飛行機に乗る場合は必ずあの狭くて窮屈な座席のエコノミークラスに乗るというのは有名な話だ。日本を訪れた際に日本マイクロソフト社が気を利かせてファーストクラスのチケットを用意したら、「日本のマイクロソフト社はこんな無駄遣いをする会社なのか、1時間ちょっとのフライトに何だこのファーストクラスの搭乗券とは、なぜそんなに会社の金を無駄遣いするんだ」と怒りまくったという有名なエピソードがある。到着する「時間」が一緒なら安い料金のエコノミーの座席を選ぶ。宿泊するホテルも寝る空間がありインターネットにアクセスできれば十分、食生活はマクドナルド中心という彼の倹約家振りは凄まじい。しかし彼はお金が勿体ないから倹約してるのでは無いのだ。自ら創業したマイクロソフトのCEOを45歳の若さで他人に譲り、55歳で会長職も辞任し創業会社から完全に手を引いてしまったのである。変わりに、夫人とともに自ら設立した慈善団体を運営し、途上国のエイズマラリア対策、教育・貧困などの改善などに何千億円もの寄付金を私費から出して活動中だ。こうしたビル・ゲイツ氏の生き方から見えてくる「お金に対する価値感」とは何なのかを探ってゆくと彼がファーストクラスに乗らない理由として述べている「時間」というものに突き当たる。つまり、ひとが生まれてから死ぬまでの限られた「時間」を見せかけの贅沢で無駄に費やすのか、それともヒューマニズム(人間愛)のために費やすのか、でその人間の「品性」が決まる、とビル・ゲイツはそのお手本を我々凡人に示しているわけだ。とは言え、「乗ってる時間は確かに同じだけれどもファーストクラスで地球一周の贅沢な旅行を一度はしてみたい」という我々凡人のささやかな願いを、世界一の大富豪ビル・ゲイツ氏にもチョットは理解してほしいとも思うのだが(笑)

「厚化粧」vs「メクラ判」小池百合子が石原慎太郎にしっぺ返し。

f:id:gunjix:20170209182656p:plain

豊洲市場の汚染した土地購入を行ったとされる石原元都知事に対して賠償金として土地購入費578億円を元知事個人で支払えという住民訴訟が起こされている。これまでの公判で石原氏には「責任が無かった」とかばい続けてきた東京都側の弁護団を小池都知事が新たな弁護団を総入れ替えしてあらたに公判に臨むと発表した。いよいよ石原vs小池という因縁の戦いが始まったわけである。昨年の都知事選に小池氏が立候補を表明した際、石原元知事は「厚化粧の女に任せられない」と揶揄したが、その石原氏がこの裁判で小池氏の仕組んだ報復戦略によって苦境に立たさせられそうなのだ。昨日の報道記者とのインタビューで石原氏は土地購入に際して「決裁」した時の状況を語っている。「都の幹部が議会も承認したので裁可願いたい」と来た。「汚染の問題は大丈夫か」と聞いたら「今の技術で大丈夫です」と言うから僕の(都知事の)ハンコを預かってる課長さんが判を押した」と答えている。つまり、石原氏が押したのではなく代理の課長が押したいわゆるメクラ判と言うやつだ。小池都知事は恐らくこのメクラ判という無責任さを追求してくるに違いない。普通であれば黙認されるべきメクラ判の慣習を逆手に取って裁判を争えば石原氏は負けることが予想される。ちなみに元首長が押したメクラ判のために住民訴訟で敗訴した「判例」はすでに数多く存在する。この事を小池知事も承知している筈だ。これまで上手に都政を泳ぎ切ったかに見えた石原氏も女の執念で追及してくる小池知事によって一敗地にまみれるかもしれない。「厚化粧」と小池氏を揶揄したことへのまさにしっぺ返しというわけだ。

「日本人は西洋の奴隷」と言った夏目漱石。今も奴隷のままだろうか。

f:id:gunjix:20170208014112j:plain

今年は夏目漱石生誕150年である。我が国を代表する「知の巨人」漱石が日本文化に与えてきた精神的な影響力は150年経った今なお計り知れないものがある。今から110年前40歳の漱石が発表した小説作品「野分」のなかに主人公に語らせている興味深い言葉を発見した。「西洋の理想に目がくらむ日本人はある程度において皆(西洋の)奴隷である」という一節だ。何でもかんでも西洋を見倣えという100年以上前のニッポンの風潮を苦々しく思っていた漱石ならではの確かな批評眼である。しかし「西洋の奴隷」へと成り下がってしまっているのが日本人だ、というこの漱石の批判は110年後の現代ニッポンには果たして通用するだろうか。現代日本が誇るIPS細胞など世界の最先端をゆく医療研究や宇宙開発技術、そしてIT分野や自動車産業など幅広い分野で世界の国々から高い信頼性を得ている現代ニッポンというものを夏目漱石が知ったら目を丸くして驚くに違いない。100年前お手本にしていた西洋の国々が100年後の今日では、逆にお手本にしてくれる国へと我が国が進化してきたことは疑う余地の無い事実だろう。しかし、夏目漱石生誕から150年を経過した現代社会、西洋の奴隷からは脱出できたものの、今なお夏目漱石の生涯のテーマでもあった「エゴ(自我)とは何か」を解き明かすどころかエゴの「奴隷」と化しているかのような生活を享受し続けている日本人。この先どんな未来へと向おうとしているのだろうか。

言えてる「日本は世界のTV東京だ」と言うビートたけし発言。

f:id:gunjix:20170209161253j:plain

最新の著作「テレビじゃ言えない」の中でビートたけしが、世界における日本の現在の「立ち位置」を「世界のTV東京」とブラックユーモアで表現しているのに感心させられた。つまり、彼曰く「田中角栄が逮捕された時、他局がみな特番をやっていたのにTV東京はアニメを放送してた。各局が震災の特番をやる中で1局だけ映画の再放送をしていた」さらに「世界中が真剣に考えなければいけない問題が起こっている最中なのに日本のテレビの話題は芸能人のスキャンダルばかり政治の話題だってせこい汚職位が賑わすばかりだ」と世界の情勢に背を向けたニッポンの世間の姿を、テレビ界におけるテレビ東京の報道姿勢に擬えて批判したのである。さらに、「政治の話をしていて特に思う事だけど日本人はどんどん当事者意識が無くなってる。相変わらずの投票率の低さってのはまさにその象徴だろ」とビートたけしは語っている。「とにかく国として人として、よその国で人が毎日死んでいることに無関心ってのはやっぱりまずいんじゃないだろうか」と結んでいる。しかし言うは易しである。「このままではまずい」と気づいた此処からが彼の本当の出番だろう。「ビートたけしの政治塾」なりを開くなどして「当事者意識」の無い若者層を啓発してこそ、彼は本当の「文化人」として認められるに違いない。ビートたけしも既に70歳を超えた、お騒がせ過ぎだった過去の人生を卒業して、そろそろ社会貢献する時期が来ているのではないだろうか。

オバマ大統領が涙した「魂」の歌声アレサ・フランクリンの引退。

f:id:gunjix:20170210113602j:plain

ソウルの女王アレサ・フランクリンが引退を発表した。2年前2015年の年末に開催されたケネディセンターで行われたコンサートで73歳のアレサは珍しく自らのピアノの弾き語りでA Natural Woman(ありのままの私)を切々と歌った。魂をゆさぶるようなソウルフルなその歌声の響きにに臨席していたオバマ大統領がおもわず涙を流して聞き入っていたことは今でも語り草になっている(YouTube参照)。2009年のオバマ大統領の就任式の式典でも歌を披露したアレサ・フランクリン。どんな歌でもアレサが唄うとヒューマン(人間愛)にあふれた歌に聞こえてしまう、という評価はまさにソウルの女王にふさわしい褒め言葉に違いない。我が国でアレサ・フランクリンを有名にしたのはサイモンとガーファンクルのカバー曲「明日に架ける橋」をゴスペル風に歌った1曲だろう。この曲が70年代アパルトヘイト(人種差別)に苦しんでいた南アフリカの黒人たちの間で大ヒットし黒人教会の讃美歌にまでなったというエピソードがある。グラミー賞を20回も受賞した彼女も70歳を超え、健康上の理由から先日行われたデトロイトのテレビインタビューの場で「今年が最後の年になります」と引退の意向を表明したのだ。人々の魂にまで染み渡る彼女の歌声が聞けなくなるのは寂しいが、1961年のデビュー以来56年という半世紀以上に渡るアレサ・フランクリンの歌手生活が、彼女と因縁の深かったオバマ大統領の引退と同時期に終焉を迎えたことに心からの喝采を贈ってあげたい。

「何でも鑑定団」ニセ物騒動。とうとう出品者が逃げ出した。

f:id:gunjix:20170209204526j:plain

何でも鑑定団」が昨年末に国宝級のお宝発見と騒いだ「曜変天目茶碗」。年が明けて「ニセモノ疑惑」が持ち上がったのにほっかむりを続ける鑑定人の中島誠之助氏とテレビ東京。遂には茶碗を出品した張本人までもが逃げ回るまでに騒動が発展している。茶碗が国宝クラスの曜変天目茶碗とテレビ番組で鑑定されたのを受けて、この茶碗の出品者が住む徳島県教育委員会が、この茶碗に国の文化財としての指定を受けようとすぐさま思いたった。さっそく文化財保護条例に基づいてこの茶碗の出品者に文化財指定の申請を依頼したところあっさりと断られてしまったのである。この男性は教育委員会に対して「諸般の事情で(茶碗の)資料を外へ(文化庁へ)出さないでもらいたい」「この件は今後ノーコメントにします」と回答してきたと言うのだ。出品した本人にやましい点が無ければ文化財の申請を断る理由は無い筈だ。文化財指定に向けて専門家の手でこの茶碗を詳しく調べられたら偽物であることがハッキリしてしまう、だから出品者は今後は一切ノーコメントと言ったのだ。この茶碗を国宝級と鑑定した学識経験の無いエセ鑑定士である中島誠之助氏とテレビ東京のいずれもがだんまりを決め込んでいるが遂には出品者までもがだんまりとはテレビの視聴者をあまりにも馬鹿にし過ぎているでは無いか。曜変天目茶碗を研究している専門家たちは事態を解決するために、BPO放送倫理・番組向上機構)に自分達専門家への意見聴取を含めた正式の判定を依頼するしか事の真相を解明する方法はないだろう。そしてテレビ東京はまさしく放送上の倫理を問われていることに早く気付くべきだ。でなければ、陰で三流テレビ局とウワサされている汚名を拭えないままではないか。

知ってましたか、中国が恐れるニッポンの軍事技術のこと。

f:id:gunjix:20170209014405j:plain

昨日のニュースで、アメリカ空軍が2010年以降、日本の京都大学大阪大学の複数の教授に総額で8億円を超える研究資金を提供していることがわかった。アメリカ軍は日本側マスコミの取材に対して「無人兵器やミサイルに代わる新兵器開発に関連した人工頭脳やレーザー技術の研究を依頼したのだ」と答えている。軍事大国アメリカがなぜ日本の大学に、と思われるが軍事技術を代表する「核融合の研究」で日本が世界の最先端に居ることをアメリカをはじめ世界各国が認めているのは紛れもない事実である。こうした高度な軍事技術を持つ日本をいま一番恐れているのが中国だ。2年前、中国の研究機関が「日本は世界最大の核融合実験装置を所有し核実験なしでスーパーコンピュータを駆使することで核兵器開発ができる」と発表した。また同じ年の国連総会の場で中国の国連大使が「日本は原子力発電の使用済み燃料から取り出したプルトニウムを47tも保有しておりごく短時間で核兵器を保有できる状況にある」と日本の軍事技術の高さへの懸念を述べたのである。今回の米軍への最新兵器開発への技術協力もすぐさま中国は敏感に反応するだろう。中国が言う「すぐにも核をを保有できる」という事の真偽はともかくとして、日本が中国が恐れるほどの高度な軍事技術や短期間で核開発が可能な状況にあると言う「戦力の担保」は、中国の覇権主義北朝鮮のミサイル攻撃に対して大きな抑止効果を持っていることは間違いないだろう。「技術大国ニッポン」が高度な軍事技術によって世界平和の安定にも貢献しているという事は日本人にとって誇り高い話である。