ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

中年過ぎると太るワケがわかった、「一次繊毛」が失われるから。

 中年以降、男女を問わずほとんどの人が悩みのタネとしている「中年太り」。 これまで、「中年太り」の原因としては、加齢による全身の代謝低下が原因ではないかとされてきたが、詳しい医学的なメカニズムについてはよく分かっていなかった。そんな中、名古屋大の研究チームがラットを使った実験で、代謝や摂食をつかさどる脳の視床下部にある神経細胞の「一次繊毛(せんもう)」(⬆上図参照)という部位が加齢などで短くなることが原因であることを突き止めた。人間でも同様の仕組みがあるとみられ、この発見が肥満が引き起こす疾患(肥満症)の根本治療につながると期待されている。研究チームは、遺伝子操作で強制的にラットの「一次繊毛」を短くすると、若いラットでも代謝が減り、食事の摂取量が増えて「中年太り」の状態になったという。また、高脂肪食でラットを飼育すると一次繊毛が早く短くなり、「食事を制限」すると逆に一次繊毛が短くなるペースが下がり、一次繊毛が再生してくることも分かったという。こうした実験結果から、研究チームのリーダー中村教授は「食べ過ぎを続けていると、抗肥満の仕組みの一次繊毛が摩耗していく。控えめの食生活、カロリーを摂取し過ぎないことを継続することで、一次繊毛の抗肥満作用を維持したまま加齢していくことができる」と話している。つまり、食事の摂取量が多いと「一次繊毛」がどんどん短くなってゆくことを食べる前に思い出すようにすれば、中年太りにならずに済む、というわけだ。