ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

カニの王様タラバガニは、カニではなくヤドカリだった?

冬は美味しいカニの季節、カニと言えば何と言っても英語でKing Crab(カニの王様)と称されているタラバガニが一番と思っている人は多いはず。カニの中で値段がもっとも高価だし食べごたえのあるそのカニ肉のボリューム感などカニの王様と呼ぶにふさわしいタラバガニ。ところが、タラバガニは実はカニではないということをご存知だろうか。生物学術上では、ヤドカリの仲間なのだという。その理由の第一はカニは足の数が10本あるものとされているが、タラバガニはヤドカリと同じで脚が8本しか無い⬆、さらにカニは横歩きしか出来ないのに対してタラバガニはヤドカリと同じにタテ歩きもできる。この他、カニとは異なるタラバガニの特長とされるのは、触覚の形状の違い、脚の長さの違い、メスのお腹が左右対称ではない、などからヤドカリの仲間だとされている。タラバガニは漢字表記すると『鱈場蟹』、明治時代に鱈(タラ)が多く取れる漁場で取れたことからこの名を漁師たちが命名したのが始まりだという。タラバガニが学術的にはカニではないと後からわかっても英語でもKing Crab(カニの王様)と呼ばれているように海外でもタラバガニは食用のカニであるという認識が一般的になっている。「何を今さらヤドカリの一種だなんて余計なことを言ってくれるな」、と言うのがタラバガニ好きの本音だろう(笑)