トランプ大統領はツィツターで「北朝鮮の素行は非常に悪い」とつぶやき、対北朝鮮の前線基地である韓国に2月にマティス国防長官、3月にはティラーソン国務長官とアメリカ政府の主要閣僚を相次いで派遣した。これと並行して北朝鮮が発射する大陸間弾道弾ミサイルを迎撃できるTHAAD(サード)の配備や標的とする相手をピンポイントで殺傷できるという無人攻撃機グレイ・イーグルの配備など、北朝鮮攻撃の準備態勢を韓国の米軍基地内に着々と整えつつあるアメリカ。では、暴虐の限りを尽くし続けて居る北朝鮮の首領である金正恩の斬首作戦はいつ実行に移すのか、そのXデーが今一番気になるところだ。先ごろ韓国を訪れたティラーソン国務長官は、「(北朝鮮への)忍耐は終わった。威嚇行動がある水準まで行けば軍事行動を取る」と明言した。ティラーソン氏が言う「ある水準」というのは具体的にどの程度の北朝鮮の「威嚇行動」を指しているのであろうか。金正恩はアメリカに北朝鮮と向き合ってほしい、という願いから威嚇行動を繰返しているのだが、いまだアメリカの「虎の尾」を踏むような威嚇には至っていない。しかし、暴君金正恩が若い未熟なその考えによって、ミサイルに本物ではない威嚇のための模擬核弾頭を装着するような事でもすれば、それだけでただちにアメリカ軍の集中攻撃に晒されることになる。アメリカが威嚇攻撃が「ある水準」に達したら攻撃すると言っているのは、ミサイルへの「核の搭載」の事を言っているのである。本物にせよ模擬にせよ核弾頭を北朝鮮がミサイルに実装したその日こそが、金正恩の斬首作戦のXデーになることは間違いない。