
米スタンフォード大学の人間中心AI研究所(HAI)が、AIにはビジネスでの実用化を発展させる上で“致命的な弱点”が潜んでいると警告している。その理由は、AIが数学五輪で金メダルを獲得するほどの頭脳を持ちながら、幼児でも容易にこなせる「アナログ時計の時刻を読み取る」というテストにおいて、正答率は約50%にとどまり、人間に大敗する。なぜ、これほど高度なAIが単純なタスクでつまずくのか?おおいに不安をかき立てられる、と警鐘を鳴らした。なぜ、AIは人間の子供でも読めるアナログ時計の文字盤が読めないのか。人間は、時計の針の長さや位置をざっと見て「これくらいの角度だから3時過ぎ」と感覚的に理解するが、AIは、画像の中の「線の位置と角度」を数値として認識しそれを時間に変換するという方法で「今何時か?」を理解する。このため、 針が中途半端な位置にある場合、長針・短針・秒針の長さや太ささの違い、数字の形や太さの違いなどAIの学習したデータと異なる状況だと、正しい時間を読み取ることが出来なくなる。人間なら感覚や経験で補える部分を、AIは補うことができないため時間の読み取りを間違えてしまうというわけだ。「感覚」や「経験」、AIに負けないために我々人間は、この2つを武器にすべきだろう。