
警視庁遺失物センターによると、2025年に東京都内で届けられた落とし物の「現金」は約45億円、統計を開始した1940年以来、過去最多額を更新した。1日あたり約1万2400件、金額にして毎日1235万円が「落とし物」として届けられている計算になる。毎分8.6件。この記事を読んでいるあいだにも、都内のどこかで届け出が続いている計算だ。落とし物として届けられた現金の最高額は1件で2700万円だったという。現金の「拾得届け」のうちスーパーなど公共施設からの届け出が7割以上を占めていたという。スーパーのセルフレジで釣り銭を取り忘れられるケースが典型的な例だ。こうして届けられた45億円の現金は、そのあとどうなるのか。約32億3000万円(72%)は、持ち主に返還。約5億9000万円(13%)は、拾った人に引き渡し。約6億8200万円(15%)は、東京都の歳入になった。ところで、キャッシュレスの時代に現金の落とし物がなぜ過去最高を記録したのか。その理由は、落とし物の現金がショッピング施設からの届け出が多かったように、セルフレジで釣り銭を取り忘れられるケースが増えたためだ。機械任せの会計だからこそ、お釣りを取らずに立ち去ってしまうケースが増えて、キャッシュレス時代なのに現金の落とし物が増える結果となったようだ。それにしても、落とした現金の72%が戻って来る国ニッポン、「幸せな国」だと思いませんか。