
東京・池袋サンシャインシティのポケモンセンターで起きたストーカー殺人事件。警視庁が、犯人に対して「つきまとい」禁止命令を出すなどの対応をとっていたにもかかわらず殺人事件が起きてしまった。ストーカーにいくら警察が介入してもこのように「殺人事件」が後を絶たないのは、はっきりした理由がある。ストーカー犯のつきまといを続ける「心の病」を強制的に治療しないからだ。ストーカー対策のNPO法人を運営し、これまで500人以上のストーカー加害者と向き合ってきた小早川明子代表によれば、ストーカー加害者を、麻薬やアルコールなどの中毒患者に有効な「条件反射制御法」という治療法で、「つきまとい」をしなくさせられるという。ストーカー加害者を入院させ、特定の身振りと一緒に「私はストーカーをやらない」と何度も唱えさせ、習慣化したら、ストーカーをするマネをさせながら、途中でこの「おまじない」を繰り返し唱えさせる。これを繰り返すとストーカー行為への連鎖行動が遮断され、加害者はストーカー行為から抜け出せるという。小早川代表によると、この治療を終えたストーカー加害者約30人の中から「再犯者」は一人も出ていないという。ストーカー被害者の命を守る最優先課題は「加害者の心の病」を先ず治療すること。我が国の司法当事者が、このことに気付かないままだと、ストーカー殺人は、これからも繰り返し起こるだろう。