
1982年に発行された大友克洋氏の漫画『AKIRA』が、38年後2020年の東京オリンピック開催やその延期、さらに同じ年に始まったコロナ感染のパンデミックなどを予言していたかのように物語の中で「的中」させた事が、大きな話題になった。大友氏は1964年の東京オリンピックが戦後復興の象徴であったことを踏まえ、第三次世界大戦後の「ネオ東京」でも同様に「復興の象徴」としてオリンピックが開催されるはずだと逆算して設定したのだという。物語の中で「2020年東京オリンピック開催」が明記されており、看板に「中止だ中止」という落書きがあるシーンが、パンデミックによる延期騒動と重なり大きな話題となった。さらに、WHOの伝染病対策への批判を想起させる描写などが、新型コロナウイルスの流行時に再注目された。この「予言的中」は、単なる偶然ではなく、作者・大友克洋氏による徹底した「過去の歴史のトレース」と「社会構造への深い洞察」があったから描けたのだという。つまり、大友氏は未来を透視したのではなく、「人間や国家は同じような歴史を繰り返す」という冷徹な視点で過去を分析し、それを近未来のキャンバスに投影したことが、驚異的な的中率に繋がったと考えられるのだ。我が国の未来を輝かしいものにするために、我が国の首相は、漫画家大友克洋氏の「爪の垢」を煎じて飲むべきだろう(笑)