AIが人間の仕事を奪うという噂が盛んに言われているが、本当の意味は、AIは人間の仕事を奪うのではなく、人間の仕事の質をより高めるということだという。AIは反復的なタスクを処理し、データを分析し、スマートな提案を提供することで、従業員が創造性やイノベーションといったより価値の高い活動に集中できるようになる。AIは脅威ではなく、職場で働く人々のパートナーとなり、人々がより少ない労力でより多くの成果を達成できるようサポートするための「存在」だという。ハーバード・ビジネス・レビューのチームが、アメリカのテクノロジー企業を対象に、生成AIが業務習慣に与えた影響について8か月間調査した所、多くの従業員が指示されることなく自発的にAIを活用し、「より多くのことを成し遂げることを可能にし、AIを身近に感じられ、仕事をやりがいのあるものにした」という。例えば、通販大手のAmazonでは、倉庫内の在庫管理の大部分をAI駆動型ロボットに任せ、これらのロボットは商品のピッキング、梱包、仕分けを行うため、従業員が肉体的に負担の大きい反復作業を行う必要性が軽減され、物流管理や顧客サービスの向上といった、より価値の高い業務に集中できるようになったという。ハーバード・ビジネスのチームは、企業側は、AI導入によって人間の業務が新たに拡大させるのを黙って受け入れるのではなく、AIの使用方法、新たな能力獲得に伴う業務拡大の方向性を従業員にきちんと示す必要があるとアドバイスしている。