
日本のロックミュージックの中で最大のヒットを放った名曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」。曲の大半がギターによるリフをバックに歌詞を語ってゆく「トーキング・ブルース」というスタイルの曲だが、それまでの音楽にないインパクトで1975年に大ヒットしミリオンセラーとなった名曲だ。中でも「あんたあの子の何なのさ」というセリフ調の歌詞は、当時の流行語となり日本中に大ブームを巻き起こした。それまでの作詞スタイルを打ち破った「あんたあの子の何なのさ」のセリフは、作詞家として多くのヒット曲を持つ日本を代表する作詞家の阿久悠氏が、「衝撃を受けた、私がやりたかったのはこれだ」と語った話は有名だ。作詞は、この歌をヒットさせたバンドのボーカルで作曲者の宇崎竜童の妻である阿木燿子さん⬆️によるものだ。この作詞がデビュー作となった阿木燿子さんは、この作詞の着想について、「自分が生まれ育った横浜と両親が転居した先の横須賀という2つの街を舞台にして物語を創作し「作詞」したという。「横浜は明るい港町ですけど、横須賀は軍港であり、軍艦も停泊していて、同じ港町なのに、どこか陰がある」と阿木さんは、2つの街を背景に、訳ありのヨーコが、陰のある土地に惹かれてしまったストーリーを思いつき作詞したという。