
「国立がん研究センター」が、がんや循環器疾患、糖尿病になっていなかった男女約10万人を、1990年〜2014年までの24年間追跡した調査結果にもとづいて、「睡眠時間」とその後の全死亡及び主要な死因別にみた死亡リスクとの関連を調べた結果に注目いただきたい。睡眠時間が平均7時間のグループに比べて、睡眠10時間以上のグループでは、死亡全体のリスクが男性で1.8倍、女性で1.7倍高くなった。循環器疾患死亡については、男性で、睡眠7時間のグループと比べて、睡眠9時間以上のグループでリスクが高い関連が示された。睡眠時間とがん死亡リスクとの関連はみられなかった。調査チームは、「今回の結果から、日本人では、睡眠時間が平均7時間のグループと比較して睡眠時間が長い場合に、死亡リスクが増加することが示された。この背景に、どのようなメカニズムがあるのかは、まだ解明されていない。長時間睡眠では、閉塞性睡眠時無呼吸が多くなり死亡リスクの増加と関連することが考えられる。また、長時間睡眠では病気を持っている人が多く、より死亡に結びつきやすいことも示唆されている。今後の研究によって、睡眠時間と死亡リスクに関する更なるメカニズムの解明が必要である」としている。この調査結果を見ると、「沢山寝ることは健康に役立つ」という常識は、どうやら「非常識」になったように思われる。