
ワールドシリーズ・ブルージェイズとの第2戦に先発したドジャース山本由伸投手が、9イニング105球を投げ4安打1失点、8奪三振で完投勝利した。ポストシーズンで2試合連続完投勝利は2001年のカート・シリング(Dバックス)以来で24年ぶりの快挙となった。4回以降ひとりの走者も出せず、自慢の強力打線が4安打1得点と、ほぼ完璧に山本投手に封じ込められたブルージェイズのシュナイダー監督は、強力打線が抑え込まれた一因について、直球かスプリットなどの変化球か、打者の手元にくるまで球種を判断することが難しい軌道をボールが通る「ピッチトンネル」効果を挙げた⬆️。ボールが、ホームプレート前面に到達する0.175秒前をトンネルポイントと言い、打者がスイングを開始してからバットがホームプレート上を通過するまで約0.150秒を要するため、0.150秒から0175秒の間をボールの「ピッチトンネル」と呼んでいる。「ヤマモトは、ピッチトンネルの効果がすばらしかったし、球速も最後まで落ちなかったし、速球のコントロールも良かった。こちらの準備不足というわけではなく、彼のフォームにトリックがあったのは間違いない。彼は自分の思い通りの試合運びをしていた」とブルージェイズの強力打線が、山本由伸投手に封じ込められた理由について語った。