ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

死ぬ瞬間、人はどんな光景を見ているのだろうか?

 

エストニアのタルトゥ大学などに所属する研究者らが2022年に発表した論文「心停止に至る過程での人間の脳活動を記録・分析した研究報告」の内容が実に興味深い。研究者たちは、脳出血により心停止に至った87歳の男性患者の死に際の脳波(EEG)を連続的に記録した。脳波分析は、4つの時期に分けて実施した。①脳出血の発作後、②左脳活動停止後、③両半球活動停止後、④心停止後で、それぞれ30秒間の脳波を詳細に分析した。注目すべき点は、両半球の脳活動が停止した後、高周波のガンマ波活動が増加したことだ。それ以前の時期と比較して2~5倍に増加した。心停止後は全体的な脳活動は減少したのに、ガンマ波の相対的な割合だけは高かったという。特に左脳活動停止時には、α波によるガンマ波の強い調整を確認できた。これらの発見は、臨死体験でしばしば報告されている「走馬灯現象」と関連している可能性がある、と研究者らは口を揃える。健康な人の脳でも、記憶の想起や意識的な経験には、α波とガンマ波の連携が重要な役割を果たしている。このような臨死状態での脳波パターンが、最後の「人生回顧」を神経生理学的に示している可能性を研究チームは実験結果を踏まえて指摘した。つまり、人は、死ぬ瞬間、「走馬灯」のように自分の人生を振り返っている、ということのようだ。