
乗客乗員242人を乗せたエア・インディアの旅客機が離陸直後に市街地に墜落、1名を除く全員の死亡が確認された。ただ一人難を逃れた乗客は、ビシュワシュ・ラメシュさん、奇跡的に腕に打撲傷を負ったのみで墜落現場から歩いて避難する様子が目撃された。ラメシュさんの座席は非常口列の11A席、飛行機の左翼のすぐ横に位置していた(上右から2つ目の矢印)。科学系ニュースサイトLive Scienceは、このような飛行機事故で、どの座席が最も安全なのかについて解説している。それによると、比較的安全なのは後部座席で、次いで翼の近くの座席が安全だという。 両翼には「強力な構造部品」が使われており、その周辺は墜落時の耐久性が相対的に高い。 旅客機に詳しい専門家は、足元が広く緊急時に素早く脱出できる可能性があることから、非常口に一番近い座席を選ぶと言う。一般的には、飛行機の後方の座席が安全というのが、長らく常識的な考え方だった。技術誌『Popular Mechanics』によると、1980年〜2015年までの35年間における飛行機の墜落データを分析した結果、後方の席に座っていた人たちの方が前方の席に座っていた人より墜落事故で死亡する確率が統計的に低かったからだ。ファーストクラスもある前方の座席は、着陸後に機外に出やすく、エンジンの騒音からも離れているので快適なことは確かだが、事故の衝撃を最初に受ける場所であることから、危険率も高いと言う。飛行機に乗る際は、できれば、ラメシュさんと同じ翼の近くか後方の座席を確保した方が良さそうだ。