
人気お笑いコンビ「ダウンタウン」の活動休止から約1年。国民的コンビの復帰は一体いつになるのか、多くの注目が集まっている。テレビか、YouTubeか、あるいは…? しかし、今月25日に発表されたのは、テレビやYouTubeやNetflixなどに間借りする形ではなく、自前でプラットフォームを構築し、コンビ名を冠した独自のインターネット配信サービス「ダウンタウンチャンネル」を立ち上げるというのだ。これは単なる新しい番組が始まるという話ではない。日本のエンターテインメントの歴史において、エポックメイキングな出来事と言えそうだ。吉本興業が昨年末に、「ダウンタウンチャンネル」の資金を調達するファンドを設立し、すでに数十億円集まっているとも言われている。現在の松本人志のXのフォロワー数は約964万人。「ダウンタウンチャンネル」に、この内の少なく見積もって1%が加入し月額1000円としても毎月約1億円になる、3%で月3億円、5%で月5億円の収入が見込める。熱量の高いコアなファンとの直接的な繋がり、そして制約の少ない表現の追求を自前のプラットフォームで行う、これは広告収入に大きく依存してきた従来のビジネスモデルから脱却し、テレビやYouTubeといった既存メディアのあり方自体にも変化を促す可能性を秘めていると言えよう。日本のエンタメ業界全体に大きな波紋を投げかけ、新たなスタンダードを生み出す事になるかもしれない「ダウンタウンチャンネル」、その行方に大いに注目だ。