
ドジャース対ブレーブス戦、3対5とリードされたまま迎えた8回裏、2死二、三塁の場面でドジャースの7番M・マンシー内野手が、右中間を破る2点二塁打を放ち同点とし、試合を振り出しに戻した。この時点で9回裏に1番大谷選手に打順が回ってくることが確定した。となれば、大谷選手がサヨナラHRを打って勝負を決めるだろう、と誰もが予測できるシナリオがここで出来上がった。この日は大谷選手の首振り人形が観客に配布されるボブルヘッドデー、「ショウヘイはやっぱりショウヘイだった。昨年もボブルヘッド・デーで打ったし、やってくれそうな気がした」とロバーツ監督、5点ビハインドの2回に追撃の2ランを放ったエドマン選手は「今日は翔平のボブルヘッドデーだからね。みんな彼が特別なことをすると思っていたよ。そして、やってのけた。彼がどこで打つのか、それだけが問題だったね」と語り、8回裏に同点弾を放ったマンシー選手は、「幸運にも大きなヒットを打てて同点に追いつき、9回に翔平がビックモーメントを迎えることができた」と称えた。大谷本人も「観客席の後ろの方からボブルヘッドデーだからホームラン打てよと言われたので、打ててよかった」と語った。スーパースターというものは、皆んなが予測した通りのことを実現するワザを持った人間を指す言葉であり、それをモノの見事に実践してみせた大谷選手は、まさにMLBきってのスーパースターと言えるだろう。