ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

215回の空振りを奪った今永昇太の「魔球」スプリット。

カブス・今永昇太が、ダイヤモンドバックス戦で7回91球を投げて被安打3、奪三振4、失点1と力投し、今季初勝利を挙げた。3回裏・ダイヤモンドバックスの攻撃、2死一塁の場面で打席に立った4番のグリチャックに対して今永は、勝負の4球目に外角低めいっぱいのスプリットを投じると、ボールがグリチャックの出したバットの下へと沈み込んで空を切らせた。グリチャックはボールを捉えられなかったことが信じられないといった様子で、どこか不思議そうな面持ちでベンチへと引き上げていった。こうした今永の打者を混乱させる絶妙な“スプリット”に、ネット上の野球ファンからは「エグい」「悪魔的だ」「最高のボール」「打者が困惑してる」「なんで打てない?って顔」といった様々な反響が巻き起った。今永のスプリットといえば、昨シーズン215回の空振りを奪い、単一球種では、ディラン・シーズ(パドレス)のスライダー(313回)、クリス・セール(ブレーブス)のスライダー(243回)らに続くほどの“空振りがとれる球”として有名だ。メジャーでは背が低い今永のリリースポイント(ボールを手離す位置)は、メジャーの平均より10cmほど低いという数字が出ている。平均より低いリリースポイントから放たれるボールは打者にとって下から浮き上がってくるイメージが強くなり空振りしやすい。今シーズン初勝利したこの試合でも、7人の打者から合計で14回も空振りを奪った今永投手、最多勝利に向けて好調な滑り出しと言えるだろう。