
米国のトランプ大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻を終結させる「停戦交渉」の中で、ロシアのプーチン大統領に接近しウクライナのゼレンスキー大統領の頭越しに交渉を行い、ゼレンスキー大統領を「選挙を経ていない独裁者」と呼び、さらにはウクライナ領土の一部をロシアに譲渡し、ウクライナのNATO加盟を拒否するなどロシア寄りの発言を繰り返している。こうした発言に対して、英国紙デイリー・スターは、トランプ氏をプーチン大統領に散歩させられているプードルに見立てたパロディ写真を一面に掲載⬆️、見出しは「プーチン大統領のプードル、オレンジ色したベイビー(トランプ)が、『侵略されたのはウクライナが悪い』と発言」などと記事にした。欧米では、アヒルを捕獲する狩猟犬として飼育されてきたプードル犬を、「プードルはご主人のために物を取ってきて運んでくれる。ご主人のために吠える。ご主人が仕掛けた相手なら誰でも噛む」犬として、政治を風刺する場面でたびたび登場してきた。我が国の「従順な人物」の例えとして良く使われる「ポチ」と同じ役割を持った犬ということになる。この風刺画像を見たSNSでの反応は「よくやったデイリー・スター。少なくとも一つのメディアが事実を伝えてくれた」と称賛の声が挙がった。一方、トランプ大統領がプードル犬を演じているのは、プーチン大統領を停戦のテーブルに着かせるため、という見方もあるが、今後の交渉の行方に注目だ。