ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

マグロ初競り、銀座オノデラは、なぜ2億円も投じたのか。 

東京・豊洲市場で新春恒例の「マグロの初競り」が行われ、最も高い一番マグロが史上2番目の高値となる2億700万円で競り落とされた⬆️。これは、昨年2024年の1億1424万円を大幅に上回り、統計がある1999年以降で史上2番目の高値となった。競り落としたのは、銀座で寿司店などを運営する「オノデラグループ」と仲卸の「やま幸」の共同体によるものでこの2社による落札は5年連続となる。解体された一番マグロからは、約6000貫のすしが握れるということで、銀座オノデラの表参道店で、赤身とトロの食べ比べセットが1,160円(税込み)で提供された。1貫当たり3万円以上の原価に対してお客への提供価格は1,160円では大赤字のはずだが、なぜ銀座オノデラは、大赤字を覚悟で競り落としたのか、今回競り落とされたマグロをお客に提供した銀座オノデラの表参道店は、来店客の6〜7割がインバウンド需要の外国人観光客で占められている人気店、今回の2億円競り落としのニュースは、日本に来る外国人にも確実に伝わったはず。つまり、2億円で競り落としたのが「銀座オノデラ」と日本人をはじめ来日予定の外国人にも記憶されれば、その宣伝効果は大きくさらなる売上アップに確実に結びつく、これが日本伝統の「損して得取れ」商法なのだ。マグロ初競り史上2番目の2億円超えでの競り落とし、2025年インバウンド需要の「引き金」になって欲しいものだ。