1974年に誕生したハローキティは2024年の今年で生誕50周年を迎え、今なお世界中で愛されているロングセラーの人気キャラクターだ⬆️。ハローキティが長く愛されることになった特徴やその巧みなマーケティング戦略について、英国ロンドン大学のサミール・ホサニー教授が、分析を行っている。ホサニー教授はハローキティが長く愛されている理由のひとつとして、「その生まれながらのシンプルさによるところが大きい」と指摘。1974年に清水侑子氏がデザインした黒い点と黄色い鼻、ヒゲ、リボンで構成された外観は、50年たってもほとんど変更されていない。アイコン的に認識できて安価に複製できるほか、日本的な「カワイイ」の典型例でもあるとホサニー教授は語っている。教授によると、キャラクターとして秀逸なそのデザインに加えて、サンリオによる巧みなマーケティング戦略もハローキティの世界的な大ヒットを生んだ原因であるという。ハローキティのマーケティングとして特に有名なのは、他企業やコンテンツとのコラボレーション。ハローキティが初めてコラボを実施したのは、誕生から21年後となる1996年の電気製品小売りチェーンとだった。その3年後にマクドナルドとコラボしてハローキティのセットを発表したところキティブームに火が着き、2000年に台湾やシンガポールでも同様のコラボが実施された際には長蛇の列や負傷者が出るほどの爆発的な騒動になった。その後ハローキティコラボは、文房具や電化製品などのアイテム、ナイキやアディダスなど大手ブランドとのコラボ商品、航空機 EVA AIRとのコラボ⬆️など、とにかく世界中で幅広く展開され、いつの間にか世界一有名なキャラクターになってしまったというわけだ。