MLB通算本塁打541本を記録し、2022年にアメリカ野球殿堂入りを果たしたデービッド・オルティーズ氏(⬆左)が、18年前の2006年、レッドソックスのDHとして54本塁打、137打点を記録。OPSが1.049という驚異的な数字を残したのに、MVP投票では3位止まりでDH専任だったことがその理由たと言われたことを踏まえ、9月13日「彼らは私がDHだから、常にMVPを私に与えないようにしてきたという問題があった。今、MVPレースを演じているMLBのプリティ・ガールのオオタニに対して、彼らがどう言うか見守るよ」とMVPの投票権を持つ記者に対して批判的なコメントをして話題になった。ところが、大谷選手が54本塁打59盗塁を記録してシーズンを終了すると、「俺は、オオタニの数字を見ていたんだけど、この男は59ほどの盗塁を決め、失敗は4回くらいだった。馬鹿げている。真面目に、もし今シーズン彼がMVPを獲れなかったら、オオタニが獲得してはいけないと思っている記者に対して何か恨みでもあるのかって、聞きたいよ」と掌を返したように、自分とは違ってオオタニのMVP受賞は当然の事だと言い出したのだ。自分と同じ打撃成績だけではなく、体を張った盗塁を59回も決めた大谷選手のパフォーマンスに、殿堂入りレジェンドも、さすがに「脱帽」したようだ。