『精神科医が教える すりへらない心のつくり方』の著作がある精神科医の保坂隆先生は「昔と比べて『うつ病』になる人が増えている。うつ病への対策としては、精神的につらいなと思うことがあったら、すぐにその日を「強制終了」してしまうといい」とアドバイスしている。人生はいいこと、うれしいことが半分、つらいこと、苦しいことが半分ずつで成り立っている、と保坂ドクターは仰る。ところが、うつ病になりやすい人は見るもの聞くものが暗く見え、気分がひどく落ち込んでしまいがちだという。何事にも興味が持てなくなり、何をするのも億劫で面倒くさくなり、一日中ぼんやりと過ごすことが増えてくる。このままだと「うつ病になるのではないか」と不安を訴える人に対して、保坂ドクターは、「精神的につらいなと思うことがあったら、すぐにその日を終わりにしてしまうように、とアドバイスしているという。「その日を終わりにしてしまう。手っとり早く言えば、早々にふとんをかぶって寝てしまうことです。パソコンでいう「強制終了」ですね。うつうつと心が晴れない日でも、さっさと寝てしまって翌日になれば、昨日の悩みなど忘れてしまうことも多いはずです」。辛いことがあった日は、すぐにその日を「強制終了」、憶えておくと心の健康を保つ上で役立ちそうだ。