厚生労働省の衛生行政報告例によると、2020年度の墓地改葬(墓じまい)の件数は、全国で合計117,772件、2000年度のデータでは、墓じまいの件数は全国で合計66,643件で約20年で倍近くにまで増加しているという。このニュースに、ビジュアル系ミュージシャンを代表するGACKT⬆が、自身のX(旧ツイッター)に「ボクも墓で眠りたいとは思わない」と投稿した。その理由について「毎年の墓掃除も大変だし、自分の墓を誰かに掃除させたいとも思わない。空を見上げてたまに思い出してくれるだけで十分」と述べた。さらに、「土地や関係に縛られない時代の変化としてポジティブに一つの考え方として受け入れていいニュースなんじゃないかな?心の拠り所は何も墓石じゃなくてもいいと思うが」と綴っている。Z世代に大きな影響力を持つインフルエンサーでもあるGACKTのこの発言は、「墓じまい」をさらに加速させるかも知れない。核家族化や少子化が進む中で、家族あたりの子供の数が減少し、子供のいない家庭などが増えていて、お墓の承継者がいない家庭も珍しくない。お墓に対する価値観が変わるのは自然な成り行きだろう。♬私のお墓の前で 泣かないでください 。そこに私はいません、 眠ってなんかいません 。千の風に 、千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています、が正解なのかも知れない。